2019年04月12日

魅惑の旦過市場

旦過市場(たんがいちば/北九州市小倉北区)に行ってきました。

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ここ、友人の大山さんが10年以上前に「迷路商店街」というタイトルで記事にしたことがあって。それを見たときからずっと想い続けてたのです。つい「想」の字を使いたくなるほどに。

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道幅が狭く天井が低いという素敵設計。

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「横丁アーケード」もあり。

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おしゃれピクトさん発見。オードリー・ヘプバーンみたいな帽子かぶってる。

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ちょっと曲がった道、 足元にピクトさん。なんという至福ロード。

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あちこちに、ちゃんと陰がある。眩しすぎない。

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よき。

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市場の裏側です。川の上にせり出して建ってるという。内も外も魅力的ってどういうことだ。

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小倉を南北に貫く紫川の支流、神嶽川(かんたけがわ)。

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上から見た市場。美しい。

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アーケード内だけど装テンも充実。ふぐや鯨など、普段見かけない業種の装テンに興奮しました。

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名物の「カナッペ」おいしかった! 魚のすり身に玉ねぎ・人参・胡椒を混ぜ込み、薄いパンで巻いて揚げたもの。

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うっとりしながら何往復もしました。




posted by pictist at 01:29| 都市鑑賞

2019年04月05日

小倉のスパイラルエスカレーター

小倉駅前アイム(北九州市)のスパイラルエスカレーターに乗ってきました。すてきな二段重ね。これと同じものが吹き抜けを挟んだ向かい側にも設置されてます(片側が上昇で片側が下降)。

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エスカレーターマニアの田村美葉さんによると、スパイラルエスカレーターは世界に50ヶ所ほどしかなく、そのうち半数以上が日本にあるそう。

エスカレーターが誕生した頃からスパイラルエスカレーターの構想はあったらしい。そりゃ思うよね。「エスカレーターがぐいーんって曲がったらすてきだよねえ」って。でも難しくて誰にも作ることができなかった。

そんな人類の夢、曲がるエスカレーターをついに実現したのが三菱電機さん(1985年)。現在も世界でスパイラルエスカレーターを製作できるのは三菱電機さんだけなのだそうです。




タグ:都市鑑賞
posted by pictist at 12:00| 都市鑑賞

2019年03月04日

富山県美術館にピクトさんグッズ登場

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2019年3月9日から富山県美術館で「わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」という企画展がスタートします。期間中に、同館ミュージアムショップでピクトさんグッズと拙著『ピクトさんの本』が販売されます。

現代美術作家とグラフィックデザイナーと警備員(佐藤修悦さん)の作品が入り交じる、たいへん興味深い展示になっている模様。行きたいなあ…富山…

販売するピクトさんグッズは下記10アイテムです。
・ピクトさんマスキングテープ(mt/カモ井加工紙)
・ピクトさん手ぬぐい(かまわぬ)
・ピクトさんスケッチブック(maruman)
・ピクトさんトートバッグ
・ピクトさんランチバッグ
・ピクトさん缶バッジ
・ピクトさんポストカード
・ピクトさんシール
・ピクトさんクリアファイル
・ピクトさん磁器マグネット
・ピクトさん磁器ボタンカバー
・ピクトさん磁器マグカップ

富山県美術館
「わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」
2019年3月9日(土)〜5月19日(日)



posted by pictist at 10:34| ピクトさん

2019年02月28日

清心温泉の鏡広告

2016年に取材させていただいた清心温泉さん(岡山市北区清心町)の鏡広告です。手書き文字の味わい、いいですよね。
清心温泉さんは2017年に火災で全焼し、残念ながら廃業されています。

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こちらもどうぞ。
「清心温泉のタイル」





タグ:都市鑑賞
posted by pictist at 21:17| 都市鑑賞

2019年01月23日

ちょっと曲がった道:『せとうちスタイル』Vol.4より

雑誌『せとうちスタイル』Vol.4に寄稿した「ちょっと曲がった道」という文章を以下に転載します。

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ーー

ちょっと曲がった道

 ちょっと曲がった道が好きだ。その一条が緩やかな弧を描き、遠くで「向こう」へ吸い込まれるようにスッと消える。そんな風景に惹かれる。
 ちょっと曲がった道に立つとき「向こう」の景色は隠れている。それは、一歩ごとに現れる。現れ続ける。
 ちょっと曲がった道が描く曲線は、視線を誘導する。右へ、あるいは左へ。その先の景色へ人をいざなう。
 まっすぐな道や丁字路からはそのような興趣は得られない。まっすぐな道には隠しごとがなく、丁字路には移ろいがない。ちょっと曲がった道は、歩調に合わせて次々に新しい貌を見せ、同時に、ずっと仮面を被っている。
 理想的なちょっと曲がった道の条件は次のようなものだ。両側に建物がぎっしり連なっている。道幅はあまり広くない。そして、ある程度の距離を有している。
 両側に建物が並んでいると道筋が強調されるため、「向こう」とこちら側の繋がりがくっきりする。また、視野が適度に制限されるため、目の前の風景に没入しやすい。
 ちょっと曲がった道はほとんどの場合、数十秒も歩けば視界が開ける。なるべく長く続いてほしいと願うが、やはりすぐに終わってしまう。そのとき私は、「向こう」へ憧れながらずっとここを歩いていたいという、背反した願望を自覚する。
 萩原朔太郎の「坂」という散文詩がある。朔太郎は坂道を好んだ。

 「坂のある風景は、ふしぎに浪漫的で、のすたるぢやの感じをあたへるものだ。(中略)我我は、坂を登ることによつて、それの眼界にひらけるであらう所の、別の地平線に属する世界を想像し、未知のものへの浪漫的なあこがれを呼び起す。」
萩原朔太郎「坂」

 私は坂道に対してはこのような情感を持たないが、ここには、ちょっと曲がった道と共通の感覚があるように思う。「別の地平線に属する世界を想像」できるのは、風景が隠されているからだ。その点で坂道とちょっと曲がった道は同じ性質を持つだろう。ちょっと曲がった道は、水平に横たわる坂道なのかもしれない。
 ちょっと曲がった道の多くは、計画されて生まれたものではない。その道筋は矯正から逃れ、支配から逃れ、永年ありのままの曲線を保っている。だからどこか自由で、かつ、強靭な印象を受ける。
 ちょっと曲がった道を歩きながら、彼方を思う。草を踏み分けて往き交う人々の姿が、アスファルトに重なって消える。

ーー

『せとうちスタイル』Vol.4
112ページ
瀬戸内人
2018年1月25日発売
ISBN-13: 978-4908875205



posted by pictist at 09:06| 都市鑑賞

2019年01月20日

ため池に高架橋脚

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助手席から見えた高架橋脚の群れがかっこよかったので、「お」と声を出した。運転者が「停めましょうか?」と聞いてくれた。僕の好奇心をよく分かってくれている。

取材仕事の帰り道だった。インターチェンジから降りてすぐ。町からけっこう離れている。僕はクルマを運転しないので、自分ひとりで来ることはまずない場所だ。そしてこの道をふたたび通る可能性は低い。

高架橋脚は、ため池から突きだしていた。風はなく、水面がピンと張っている。暗闇の中でカメラを握った。頭上をひっきりなしにクルマが通っているのに、なぜか、とても静かだった。


posted by pictist at 12:15| 都市鑑賞

2019年01月18日

山王市場通商店街の素敵なカーブ

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大阪市西成区、天王寺動物園の近くに山王市場通商店街という商店街がありまして。この場所の写真を知人がインスタグラムにアップしているのを見て以来、ずっと行きたいと思ってたんですが、このたびやっと念願が叶いました(2018年12月)。

私は昔から「ちょっと曲がった道」が好きで、いい感じのちょっと曲がった道を歩くとドキドキしてしまう体質なのですが、この山王市場通商店街のカーブはかなり理想的で、写真で見た瞬間から「ここは絶対に歩きたい!」と思い続けていたのです。

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軽いS字カーブというか。なぜこのカーブにこんなに魅力を感じるのか自分でも分からないけど、ここに立った瞬間、「歩くのがもったいなくて歩きたくない」という矛盾した感情が湧いてくるほど興奮しました。

上掲の反対側から撮った写真がこちら。

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陶然としながら3往復くらいした。

それからもう一つうれしかったのは、この山王市場通商店街が「横丁アーケード」だったこと。本アーケードの途中に、それより少し狭い幅の横道があって、そこもまたアーケードになっているっていうパターンありますよね。あれにも私はなぜかグッとくるのです(厳密に言うと「横丁分岐アーケード」か)。

ちなみにこの広いほうのアーケードは「動物園前商店街」です。

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「一瞬よぎる迷路感」が好きなのかな。

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※エッセイを寄稿した雑誌『生活考察』Vol.6の発刊記念トークイベント「円城塔 x 福永信 x 辻本力トーク」が心斎橋で開催されたので、それを見に行くのが今回の大阪行きの主な目的でした。




posted by pictist at 00:30| 都市鑑賞