2024年12月31日

2024年の活動記録

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去年から俳句をつくり始めたんですが、その成果を今年、立て続けに3つ発表できました。棕櫚俳句シリーズ3部作、どれも面白いと思うのでぜひ読んでみてください。

・【2月】昭和初期の集落を舞台にした俳句連作20句「棕櫚村の事件」を収めたミニ句集『棕櫚村の事件』を制作。
http://pictist.sblo.jp/article/190772365.html

・【3月】『パルム書房のヤシ総合誌 シュロ3』に、架空のテーマパークを舞台にした俳句連作20句「ようこそシュロランドへ」を寄稿。
http://pictist.sblo.jp/article/190802915.html

・【9月】『団地ブック』第7号に、近未来の団地を舞台にした俳句連作20句「棕櫚が丘団地」を寄稿。
http://pictist.sblo.jp/article/191057640.html

連作をいきなり3つ作ってちょっと燃え尽き症候群ぎみなんですが……これからもなるべく続けたいと思っています。

・【2月】「おかやまZINEスタジアム」に出店し、ミニ句集『棕櫚村の事件』を販売しました。

・【3月】トークイベント「本を楽しむ 都市鑑賞的ブックトーク」を企画・登壇しました。
http://pictist.sblo.jp/article/190825000.html

・【9月】書籍『スマートシティとキノコとブッダ』の中で「後ろ向きな絵手紙」が紹介されました。
http://pictist.sblo.jp/article/191056469.html

・【11月】トークイベント『写真作家 杉浦慶侘をつくった七人の表現者』に聞き手として登壇しました。
http://pictist.sblo.jp/article/191137882.html

「おかやまZINEスタジアム」には来年も出店する予定です。去年は俳句だったので、次は写真系のZINEをつくろうと思っています。また、来年は都市鑑賞系のトークイベントを何回かやります。

タグ:活動記録
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2023年12月22日

『散歩の達人』2024年1月号に載ってます

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発売中の雑誌『散歩の達人』2024年1月号に装飾テント鑑賞家として紹介いただいてます。また、それに連動してウェブサイト「さんたつ by 散歩の達人」にもインタビューが掲載されています。

>>装テン職人の創意工夫を味わう。内海慶一さんに伺う「装飾テント」の世界|さんたつ by 散歩の達人

装テンのことだけでなく、長年続けている都市鑑賞活動についても話しています。記事の中で言及している活動テーマ「見たことあるのに、見えてなかった」は、2004年に吉永健一、大山顕らと開催したトークイベント「団地・ダンメン・ピクトさん」のフライヤーをつくった際に考えた言葉。以来、20年近く使い続けています。

また、原点となっている萩原朔太郎の「猫町」については、以前こちらのエッセイにも書きました。併せてご覧ください。

>>「路上の文庫、または都市を鑑賞する文庫」|『おすすめ文庫王国2021』

いつか全国の装テンファンと中の人(テント業者さん)とで一緒に装テンサミットを開催するのが夢です。あと自分でデザインした装テンをつくりたい(宝くじ当たったら)。

ちょうどクリスマスの時期なので、昔つくったこの画像を置いておきます。

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みなさま良いお年を。

【あわせて読みたい】
・日本の装飾テントにはなぜ「骨見せ」タイプがあるのか
・日本の装飾テント/装テン souten : japanese awnings
・街の見え方が変わる『街角図鑑』




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2023年08月27日

さよならcommon cafe

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大阪のcommon cafeさんが今月(2023年8月)で閉店されるそうです。common cafeは私が初めてトークイベントに登壇した場所。ちょっとさびしいニュースですが、場所は発展的に次の施設へと継承されるそうです。

2004年に吉永健一さんのお誘いで、大山顕さんたちと「団地・ダンメン・ピクトさん」というイベントをおこないました。当時は一般の人がこうした形式のトークイベントをおこなうのは珍しく、先駆的な試みだったと思います(東京カルチャーカルチャーのオープンは2007年)。

私は長年「見たことあるのに、見えてなかった」を自分の活動テーマとして掲げ、プロフィールにも記載していますが、この言葉は「団地・ダンメン・ピクトさん」のときに考えたものなのです。イベントのフライヤーを私がつくったので、その流れで考案しました。以来19年間、使い続けています。

19年前が昨日のことのようです。

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2023年07月04日

写真展示『塀を越えて・2』

写真家の広瀬勉さんが経営する高円寺のバー鳥渡(ちょっと)で開催中の写真展示『塀を越えて・2』に参加しています。前回『塀を越えて』に続いて2度目の参加になります。

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私は「ペットボトルのない風景」という作品を提出しました。「ある風景」ではなく「ない風景」です。

2023年7月23日まで。

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2022年12月30日

岡山芸術交流2022参加辞退の経緯

11月27日、岡山芸術交流2022が閉幕しました。今年の夏頃、このイベントに制作スタッフとして参加の依頼をいただいたのですが、辞退しました。

岡山芸術交流には、第1回の2016年、第2回の2019年と、これまでに2度「パブリックプログラム」の仕事で参加しています。今回もその流れでお誘いいただき、私としてもできれば引き受けたかったのですが、どうしてもこのイベントに関わる気持ちになれなかったのでお断りしました。

理由は、2020年にセクシャル・ハラスメント(性加害)報道でストライプインターナショナルの社長を辞任した石川康晴氏が総合プロデューサーとして参加していたからです。石川氏は報道をきっかけに内閣府の男女共同参画会議の議員も辞職しています。

朝日新聞は「石川氏が地方視察した際、女性の店舗スタッフを朝にホテルに呼び出し、本人の同意がないままわいせつな行為に及んだ」と報じています(2020年3月4日)。

石川氏は「複数の女性社員に不適切な行為をしたと疑われるやり取りがあった」として、ストライプインターナショナル社の査問会で厳重注意処分を受けています(日本経済新聞2020年3月6日)。

私は2016年の第1回目のときに「岡山芸術交流オルタナティブマップ」を企画・制作(共作)しました。街角の看板や建物など、岡山市街地にあるさまざまなモノを「作品」として鑑賞するという主旨の、街歩きマップ(パンフレット)です。3部作、全90スポットを紹介しています。

岡山でずっと都市鑑賞活動をしてきた者として、自慢できる作品をつくることができたと今でも思っています。

また、2019年の第2回では、オルタナティブマップを発展させる形で「みんなで見つける おかやま街角鑑賞」というイベントを開催しました。多くの方にご参加いただき、交流することができました。有意義なイベントになったと思います。

今回、過去2回にわたって一緒に仕事をしてきた仲間や、お世話になった関係者の方々と別れるのはとてもつらい選択でした(個別の連絡は続けています)。

また、弱小フリーランサーとして生きている自分にとっては、シンプルに仕事を失うという点でも苦しい選択でした。今後のことを考えても、引き受けたほうが得だったかもしれません。

でも人にはそれぞれ、生理的に無理なことがあります。もし辞退しなかったら、自分はこの先ずっと後悔し続けるだろうと思いました。

以上を、ここに記録として書き残しておきます。

私たちの社会では、昔も今も女性という属性は抑圧され、虐げられています。ましてやそこに権力の勾配が加わったとき、個々の女性が圧倒的に不利な立場に置かれることは明白です。

私は男性なので、生まれたときから有利な側(加害側の属性)にいる人間として、自分の環境を当たり前のものとせず、この現実について真摯に考え続けなければならないと思っています。

本件で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

2022年12月30日 内海慶一


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2022年12月26日

2022年の活動記録

・『八画文化会館vol.9 商店綜合型録』に装飾テントの鑑賞記事を寄稿しました。装テン(装飾テント)は2016年にも『街角図鑑』に寄稿しています。かれこれ14年ほど装テン鑑賞を続けているので、いいかげんどこかのタイミングで一冊の本にまとめたいなとは思ってるんですが、思ってるだけでなかなか手をつけることができてません・・・
でもこの世の中に装テンの本が存在してないのって、おかしいと思いませんか。私はおかしいと思う。誰かがやらなきゃいけない。

・あとペッ景(ペットボトルのある風景)も10数年にわたって写真を撮ったり起源を調べたりしてるんですが、これは来年には印刷物にしようと思っています。今年はその準備にけっこう時間を使いました。
ペッ景の本にニーズなどないことは分かってるんですが、でもたとえニーズがなくてもつくらなきゃならない、そういうものってあると思うんですよ。人には。ときとして。

・2021年に「棕櫚俳句を鑑賞する」を寄稿したZINE『写真とまんがと文 シュロ2』が増刷されました。めでたい。シュロの本がそんなに売れるなんて、世の中まだまだ捨てたもんじゃないですね。その後も棕櫚俳句の鑑賞は続けているので、いつか続編を書きたいと思っています。

型板ガラスの収集・調査活動は今年で一段落した感じです。ネット上には載ってない新しい発見がたくさんありました。
最近は型板ガラスを使った雑貨づくりをされている方が増えてて、それはそれですてきだなとは思うんですが、やっぱり私は実際に窓ガラスに使われている型板ガラスを見るのが好きなんですよね。だから写真も「窓の佇まい」を含めて撮ってます。




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posted by pictist at 02:44| あれこれ