2017年01月30日

イベント:「都市鑑賞論」大山顕×内海慶一

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vol.1「公園にはすべり台を見に来た」
vol.2「『街角図鑑』出版記念イベント」
vol.3「路上観察レジェンドDay」
と開催してきたスライドトークイベントの第4弾が決まりました。

今回のゲストは私と同い年の友人、フォトグラファー&ライターの大山顕さん。『工場萌え』や『団地の見究』などの著書で知られています。

第4弾のタイトルは「都市鑑賞論」。

今回は写真のプレゼンだけでなく、“街を見る”という行為そのものについて2人が考えてきたことを話し合ってみようと思っています。

これまでに大山さんが発表してきた様々な「鑑賞ジャンル」を見せてもらいながら、同時に、大正の考現学から現在のSNSの写真シェア文化にいたる「都市鑑賞ヒストリー」を振り返りつつ、「私たちはなぜ、ある種の『景観』に惹かれてしまうのか」を考えてみたいと思います。



日本ピクトさん学会presents
スライドトークイベントvol.4
「都市鑑賞論」

【出演】
大山顕/フォトグラファー、ライター。著書『工場萌え』『団地の見究』『高架下建築』『ジャンクション』『共食いキャラの本』、他。「デイリーポータルZ」のライターとして10年以上にわたり活躍中。 Twitter: @sohsai
内海慶一/日本ピクトさん学会会長。主に文筆業。著書『ピクトさんの本』『100均フリーダム』 寄稿『街角図鑑』『路上と観察をめぐる表現史ー考現学の現在ー』 Twitter: @pictist

【日時】
2017年3月4日(土) 19:00〜21:00(開場18:30)

【会場】
KAMP(岡山市北区奉還町3-1-35)

【料金】
2500円(1ドリンク付き)

【予約】
下記メールアドレス宛てに、お名前と予約人数、電話番号をお送りください。
picto@mx35.tiki.ne.jp (内海慶一)
*3日以内に返信いたします。




追記:当日15:30〜17:00に街歩きをします。
参加希望の方は15:30までにKAMP前に集合してください。
ルートは厳密に考えてませんが、
二十四ヶ坪地下道 http://pictist.exblog.jp/27019747/
を通って戻ってこようと思ってます。
みんなで一緒に歩くだけです。

会場のKAMPはイベントが始まる1時間くらい前までは
普通にカフェ営業をしています。
早めに会場に着く方は中で食事やお茶をしながら
過ごしていただくこともできます。
また、近くに「ドットカフェ」「オンサヤ」という
カフェもあるので(検索してね)どうぞご利用ください。

ツイッターのハッシュタグ #都市鑑賞論

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タグ:都市鑑賞
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2016年12月12日

何も問いかけない写真/中塚浩

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2016年12月3日、野村泰介さんが開催した「中塚浩が遺した昭和の写真 〜戦前・戦後の東京の日常〜」というスライドトークイベントに出演した。イベントの前後に考えたことをまとめておく。

野村さんが管理する中塚浩の写真ブログ
SUISHI'S PHOTO

suishi(すいし)こと中塚浩(1916-1997)は1940年代から半世紀以上にわたって日常の写真を撮り続けた。街並み、人々、店舗、乗り物、部屋の中……。しかし中塚は生前、その膨大な写真を他人に見せたことはなかった。家族を撮った写真でさえ、写っている当人に見せることはほとんどなかった。中塚の写真が「人に見せるための写真」ではなかったことは強調しておきたいポイントだ。

携帯電話・スマホに撮影機能が付いている現在、写真の持つ意味は昔と比べて少しずつ変化してきている。今なら、メモがわりにスマホで何かを撮るということはあるだろう。また、なんとなく目の前の景色が気になったから撮ったということもあるかもしれない。しかしフィルム時代においては、なかなかそのような撮り方はできなかった。

市井の人々は多くの場合、誰かと思い出を共有するために写真を撮った。だからアルバムに写真を貼った。中塚は自分の写真をそのようには扱わなかった。人に見せる必要がないので、ほとんどの写真は袋に入れっぱなしで、アルバムに貼られていない。

もちろん、「自分自身が後で見返して懐かしむために写真を撮る」ということは、私たちにもあった。それは特別な日や特別な場所を思い出に残すためだ。あるいは好きなモノ・好きな場所・好きな人の姿を手元に置きたいという欲望によってシャッターが切られた。

中塚の写真からは、そのような分かりやすい欲望は感じられない。とにかくなんでも撮っている。まるで見るものすべてを写真に残そうとしているかのようだ。

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中塚写真の名作の一つ、銀行の窓口(1964年)

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胃潰瘍で入院した際に撮った写真。病院の廊下の掲示板(1964年)

中塚はすべての写真に撮影場所と日付けを記しているが、はたして後年、それを見返していたのだろうか。どうもそのようには感じられない。段ボール箱に詰め込まれた膨大な写真袋を何度も出し入れしていたとも思えない。撮影し、記録し、保管した時点で本人の中では完結していたのではないだろうか。

また、中塚の写真はいわゆる「記録写真」とも違う。記録写真もやはり、あとで見返すために撮られるものだ。さらに言えば、あとで役に立つだろうという想定のもとに撮られる(社会的に、あるいは作品として)。しかし中塚は、自分の写真をのちのち何かに役立てようとはまったく考えていない。発表するつもりがないのだから。

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自宅でなぜかミシンを撮る(1965年)

もう一つ。中塚は、「写真趣味者」「写真好き」ではなかった。写真を趣味にしている人の多くは、自己表現として写真を撮る。コンテストに応募する人もいる。大きく引き伸ばしてどこかに展示することもある。そして撮影技術を磨こうとする。

しかし中塚の写真からは「表現臭」が一切感じられない。50年間、撮影技術はほとんど向上していない。うまく撮ろうとしていない。ご家族も、中塚が写真雑誌や写真集を見ていたという記憶はないと証言している。

中塚浩の写真は淡々としている。だからこそ凄みがある。

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なんでもない歩道(港区虎ノ門/1964年)

中塚の写真はしばしば「shoot1230」を想起させる。「shoot1230」とは、2010年に大山顕がツイッターで呼びかけ、現在も続いている実験的な写真遊びだ。毎日12時30分になったらどこで何をしていても強制的に写真を撮り、それをツイートするというもの。「shoot1230」は撮影者から「意図」や「欲望」を剥ぎ取る。参加者は「わざわざ写真に撮ったことのない何か」を、構図を練る間もなく撮らされてしまう。

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岡電バス車内。晩年もこのような写真を撮り続けていた(1994年)

中塚は50年以上にわたって撮りためた写真を保管していたが、かといってそれを子や孫に託そうとしたりしていない。「後世の人に見てもらいたい」とも思っていない。ご家族は中塚の写真の存在を知らなかったので、彼の死後、写真の入った段ボール箱はあやうく廃棄されるところだったそうだ。孫の野村泰介さんがたまたま「発見」し、救出したことで日の目を見た。

今回のイベントのタイトルを野村さんと相談して「中塚浩が遺した昭和の写真」と付けたが、実際は「遺した」のではなく、たまたま「遺った」のだ。撮影者の人生とともに消えていたはずの写真を、私たちは偶然目撃したに過ぎない。

中塚浩の写真は、何も問いかけない。何も問いかけてこない写真を見て、私はさまざまなことを考えてしまう。


【追記】
上の文章を書いてだいぶ経ってから、ふと思い到った。そうだ、彼は「ログ」をとりたかったのだ、と。私は当初「まるで見るものすべてを写真に残そうとしているかのようだ」と感じたが、彼は「残す」ではなく、「ログをとる」という欲望によってシャッターを切っていたのではないだろうか。前者と後者はいっけん同じもののように感じるが、実は別種の心理なのだろうと思う。


【追記2/2022年4月13日】
上記からさらに数年が経過しました。今日、『美術手帖』2022年4月号に掲載されている原田裕規さんのインタビューを読んでたんですが、本エントリを考える上でヒントになりそうなくだりがあったので、引用します。

《写真を撮るという行為は、必ず訪れる死への抗いのような感情と結びついている気がします。ただ、その抗いはつねに失敗することが確定している。でも、そんな経緯で物質化した写真が「残ってしまっている」という現実そのものが、抗いの失敗の失敗でもあると思うのです。》


タグ:都市鑑賞
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2016年10月14日

「路上観察レジェンドDay」ありがとうございました

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「路上観察レジェンドDay」にご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。仙台、名古屋、大阪からお越しいただいた方もいてびっくり。

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徳山雅記さんはかつて採集していた「自転車の風切り(かざきり)」コレクションを披露。

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それと、1980年代の上海で撮影した「自転車の子供用椅子」コレクションも紹介していただきました。

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これがめちゃくちゃ面白くて。ここで発表するだけじゃもったいないと思った。歴史的な資料価値もあるし。もちろん現在の中国ではもう見ることはできません。「80年代を過ごした中国の方が見ると懐かしいでしょうね」と徳山さんがおっしゃってました。ほんと、見せてあげたいですよね。「まさに自分はこんな椅子に乗っていた」という人もいるでしょう。

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そして赤瀬川さんとの思い出の写真とともに、当時の様々なエピソードを語っていただきました。上の写真は『サンデー毎日』1987年11.29号に掲載された、路上観察学会の上海遠征時の様子。この遠征には徳山さんも同行しており、写真の横断幕の制作を手伝ったりもしたそうです。

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徳山さん

さらに透かしブロックの写真作品で知られる写真家・広瀬勉さんが学生時代に発表した伝説の作品、「徳山君の部屋」の写真も多数ご紹介いただきました。「徳山君の部屋」とは何か? については>>こちらを。

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「徳山君の部屋」を訪れたアマチュア時代の「たま」のメンバーの写真も見られたのでうれしかったです。「知久さんの服がすでにあのお馴染みのやつだ!」とか言いながら盛り上がりました。

徳山さんは赤瀬川さんの教えを受け、しかも当時からたまのメンバーとも交流があるという、僕にとっては「自分の好きな人たちとどんだけつながってるんだよ」っていう存在で。聞く話がぜんぶ面白い。「脳内リゾート開発事業団」設立までのいきさつも興味深かったです。

そして、あの赤瀬川原平作品「大日本零円札」の実物を持ってきてくださいました!

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どどん!
これが、零円札(本物)…!
「最初は300円で交換してたけど、のちにレートが変動して500円になった」とのこと。千円札裁判で有罪が確定したあとに赤瀬川さんがつくった作品です。

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大日本零円札(本物)を手に取って喜ぶ私たち。でかい。

後半は「おかやま路上観察学会」主宰の河原馨さんが登壇。30年間にわたって撮ってきた路上観察写真を見せていただきました。

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河原さん

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河原さんは赤瀬川さんと同い年なんですが、赤瀬川さんや藤森さんを「家元」と敬い、長年、岡山で路上観察活動を続けてこられました。現在も年に2回、写真展示による発表を行っています。

河原さんがおかやま路上観察学会をつくったのは1986年。つまり本家の路上観察学会と同じ年。本家を見てわずか2ヶ月後につくったそうです。翌87年には赤瀬川さん・藤森さんを倉敷市に招いて路上観察学シンポジウムを開催しています。

スライドでは30年分の写真の中からほんの一部を紹介させていただいたのですが、岡山で撮った写真が多いので、物件そのものの面白さとは別に「知っている街の昔の姿が写っていること」の面白さもありました。

いちばん盛り上がったのがこれ。巨大純粋階段のような物体。

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岡山市在住の方なら下石井公園をご存じかと思います。幸町図書館のある、西川沿いの。この写真は1991年の下石井公園の様子。

幸町図書館のすぐ前に「登って降りるだけ」みたいな小高いコンクリートの山がありますよね。階段とスロープがあって。あれが、この写真の場所なんです。

「単に工事が始まる前の状態っていうだけでしょ?」と思うでしょう。ところが河原さんの口から語られたのは、驚きのエピソードでした。たしかにこの純粋階段は、現在ある、あのコンクリートの憩いの山の部材です。でも、そう単純な話ではなかったんです。

・・・とここまで書いておいてすみません、わりとややこしい話なので、そのエピソードについては割愛します。

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ぼそぼそしゃべる司会

今回のイベント、たぶん私がいちばん楽しかったんじゃないかと思ってます。お二人のお話をじっくり伺えた上にコレクションも見せていただけて、零円札にもさわれて、最高でした。

主催者がこんなことを言うと不思議に思われるかもしれませんが、私はイベントとかに登壇するのが苦手で、ましてや司会進行なんてできれば自分ではやりたくないんです。客席で見たい。でも東京で開催されているような自分好みのイベントを岡山でやってくれる人がいない。だから自分でやるしかないと思ってやっています。

数は少ないかもしれないけど、地元に自分と似たタイプの人がいたとしたら絶対喜んでくれるだろうと思ったので、このスライドトークイベントを始めました。「滝本晃司さんのすべり台トークが岡山で見られるの!? やったー!」って。「街角図鑑の執筆者が岡山に来るんだ、デイリーのライターさんも来る、絶対行こう!」って。もし自分がお客さんだったらそう思うであろう、最高にうれしいイベントをやってるんです。仕方なく。

だからなんていうか、もう一人の自分に向けてやっているような、そんな気持ちです。客席で見たい。まじで。誰か司会やって。


ちなみに徳山さんは東京では見られない鉄管スロープをたくさん撮って帰られたようです。徳山さん、河原さん、どうもありがとうございました。




タグ:都市鑑賞
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2016年09月17日

「路上観察レジェンドDay」開催

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滝本晃司さんを迎えてすべり台を鑑賞した第1回、『街角図鑑』出版記念イベントとして開催した第2回に続く、スライドトークLIVE第3弾の開催が決まりました。

路上観察歴30年以上の河原馨氏、かつて赤瀬川原平と共に「脳内リゾート開発事業団」を設立した徳山雅記氏のお二人をゲストに迎え、路上観察の過去と現在を語ります。もちろん、これまでに撮りためた路上物件も多数紹介。

赤瀬川さんの思い出やお二人が熱中した観察ジャンルなど、様々な角度からお話を伺いながらスライドを鑑賞していきます。路上観察の先輩方のお話が直接聞けることを、企画者の私自身がなにより楽しみにしています。うあー、客席に座りたい!

【追記】
なんと、徳山さんが「零円札」を持ってきてくださいます。そう、赤瀬川原平がつくった、あの「本物の零円札」です。伝説の作品を間近で見てください。

ーー

日本ピクトさん学会 presents スライドトークLIVE vol.3
「路上観察レジェンドDay」

【出演】
河原馨(かわはら・かおる)/「おかやま路上観察学会」主宰
1937年、岡山生まれ。サイカイコンサルタント勤務、一級建築士。1986年に赤瀬川原平らが設立した「路上観察学会」に触発され、同年「おかやま路上観察学会」を設立。以来30年間、休むことなく物件収集と写真展の開催を続けている。著書に『裏美考』、『岡山の路上観察』(共著)、『岡山の看板』、『岡山ぶらり散策』、『岡山ハイカラ建築の旅』、『岡山おもしろウオッチング』(共著)、『岡山の木造校舎』、『岡山の考現学』(共著)、他。

徳山雅記(とくやま・まさき)/小学館「ドラえもんルーム」編集長
1966年、岡山県笠岡市生まれ。1986年、美学校の赤瀬川原平考現学研究室に中途入室。1987年、「路上観察学会」上海遠征に参加。1990年、小学館に入社。立体写真(ステレオ写真)に熱中し、1991年に赤瀬川原平ら数名と「ステレオオタク学会」設立。1992年6月、同メンバーと「脳内リゾート開発事業団」を設立。トマソンの他に自転車の「風切り」などを撮影収集している。

【企画・進行】
内海慶一(うつみ・けいいち)/日本ピクトさん学会会長

【日時】
2016年10月9日(日)14:00〜16:00(13:30開場)

【会場】
KAMP(岡山市北区奉還町3-1-35)

【料金】
1000円(1ドリンク付き)

【予約】
下記メールアドレス宛てに、お名前と予約人数、電話番号をお送りください。
picto@mx35.tiki.ne.jp (内海慶一)
*3日以内に返信いたします。




タグ:都市鑑賞
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2016年06月14日

『街角図鑑』出版記念スライドトークLIVEの記録

2016年6月11日の『街角図鑑』出版記念スライドトークLIVE、無事終了いたしました。ご来場いただいた37名のみなさま、ありがとうございました。東京、大阪、宮城、愛知、広島、鳥取と、県外から足を運んでくださった方も多く、うれしかったです。

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事前に「書籍の内容とは少し違うプレゼンをしますよ」と告知していましたが、三土さんは「街角博士になるための学習プログラムをつくってみた」話と、「人口知能は写真を見て街角物件を当てられるのか実験してみた」話をプレゼン。さすがプログラマーです。

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三土たつおさん

キムチさんは「語られなかった、もうひとつの送水口」と題して、書籍未収録の送水口ネタを披露。だったんですが、自己紹介がわりに最初に見せてくれた「他の収集ジャンル」の話が面白くて、そっちの話もかなり盛り上がりました。「犬の置物につけられているリード」とか、「事故注意看板の血しぶき」とか、目線がいちいち独特で、かつ狭い! その狭さが面白い。

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キムチさんが着ているのはゴールド送水口T

アシモフこと伊藤健史さんは、「擬木史」と「ダイイングメッセージ」をプレゼン。擬木史とは、文字通り擬木の歴史のこと。それはいいけど、ダイイングメッセージってなんだ。

ダイイングメッセージとは、街で見かけるペンキなどで描かれた手書き文字。それが滲んでたり垂れてたりして、意図せぬおどろおどろしさが出てしまっているものがありますよね。これを「死に際に自分の血で描いたダイイングメッセージなのではないか」と見立てて鑑賞してみようという、決して街角図鑑には掲載されないジャンルです。いやー、笑った笑った。

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ふぁんしーTを着用して擬木史を熱く語る伊藤さん。

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僕はピクトさんTで臨みました。

終演後の懇親会も楽しかったです。以前よりネット上でご活躍を拝見していた「エアコン配管」鑑賞家のNEKOPLA斎藤さんにお会いできたのもうれしかった。それから「とまれマーク」収集家の実繁さん、「ダンメン」の吉永さん、「おかやま街歩きノオト」の福田さんなどなど、客席にいた人だけであと3回くらいイベントができるんじゃないかというほどの豪華メンバーが集結していました。

会場で流していたのは、テクノポップユニット三鷹の曲。メンバーのタカハシさんも東京から駆けつけてくださいました。

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ところで、出演メンバーでイベント前に街歩きしたのですが、ここで思わぬ収穫がありました。

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これ。東京から来たみんながやたらと写真を撮ってるので「なんで?」と思ったら、こういう単管パイプを溶接してつくった段差スロープは東京では見かけないらしいんです。

「そうなのか!」とびっくり。岡山では普通ですよね。どのあたりのエリアまで広まってるのか、調べてみたい。岡山だけなのか、中国地方ぐらいまではあるのか、はたまた西日本なのか。

そして誰が最初にやり始めたんだろう。一つ一つ現場に合わせてカスタマイズされているようなので、一点モノとしての味わいもあります。今までちゃんと見てなかったなあ。

で、これなんて呼ぼうかな。「鉄管スロープ」なんてどうでしょう。



実業之日本社のサイトにもイベントレポートが掲載されました。
『街角図鑑』イベントレポート

■追記:ツイッターで鉄管スロープのことを書いたところ、かなり盛り上がりました。各地方にお住まいの方から「見たことない」という声が続々と。どうやら岡山県と広島県にしか存在しないようです。いったい、いつごろ、誰が始めたんでしょうね。引き続き調査していきたいと思います。

Togetter:鉄管スロープ



日本ピクトさん学会 presents 文化系スライドトークイベント、
第3弾も開催する予定です。
詳細が決まりましたらまたこちらでお知らせします。


【追記】後日、鉄管スロープの写真集サイトをつくりました。
>>鉄管スロープ




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2016年05月03日

『街角図鑑』出版記念スライドトークLIVE開催

4月24日に開催した滝本晃司スライドトークショー「公園にはすべり台を見にきた」に続きまして、日本ピクトさん学会 presents 文化系スライドトークイベントの第2弾が決定しました。

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『街角図鑑』(三土たつお/実業之日本社)の出版を記念して、著者の三土たつおさんと寄稿者3名によるスライドトークショーを6月11日に開催します。きっと、いつもの見慣れた街の景色が違って見えるはず。

各人プレゼンを準備中ですが、書籍の内容と同じプレゼンはしませんよ。書籍未収録の別ネタをご用意しております。お楽しみに。

日本ピクトさん学会 presents
文化系スライドトークイベント vol.2
『街角図鑑』出版記念スライドトークLIVE

【出演】
・三土たつお(プログラマー、ライター) @mitsuchi
・伊藤健史(有毒生物愛好家、ライター) @Asimov0803
・kimuchi(送水口鑑賞家) @ki_mu_chi
・内海慶一(日本ピクトさん学会) @pictist
  
【会場】
KAMP(キャンプ/岡山市北区奉還町3-1-35)
http://kamp.jp/

【日時】
2016年6月11日(土) 19:00〜21:00(開場18:30)

【料金】
2000円+1drink(500円)

【予約】
下記メールアドレス宛てに、お名前と予約人数、電話番号をお送りください。
picto@mx35.tiki.ne.jp (内海慶一)
*3日以内に返信いたします。

●『街角図鑑』についてはこちらのブログ記事をご参照ください。
>>街の見え方が変わる『街角図鑑』

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タグ:都市鑑賞
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2016年04月30日

滝本晃司ライブ岡山2daysの記録

滝本さんが3年半ぶりに岡山に来てくださいました。
しかも4月23日・24日の2days!

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4月23日は岡山デスペラードでのライブ。滝本さんの岡山ライブは毎回、友人の福本伸太朗くんが企画しており、サポート演奏もしています。今回は初のライブハウス開催ということでさらに人数を増やし、なんと計4名のサポートメンバーが集結。曲によっては滝本さんを含め5人編成のバンドアンサンブルを奏でることになりました。

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バンド演奏、最高! 特にベースの音がブーンと入ってきたときは一気に心を持っていかれました。そしてパーカションの心地良いリズム、曲を彩るマンドリン、ピアニカ、口琴。大げさかもしれませんが、なんだか小さな奇跡を見ているようでした。

地元でこんなライブが見られるなんて。ちょうど各パートの楽器を弾ける人がいて、しかも滝本ファン・たまファンで。そんなメンバーが揃ったということが、なんともうれしかったです。みなさんありがとう!

ちなみにベースを担当したREDさんの師匠は、元マルコシアス・バンプの佐藤研二さん。たまファンならイカ天の5週目を思い出しますよねえ。

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師匠と同じ白手袋がまぶしいREDさん。弾いてるベースは佐藤さんから譲り受けたものだそうです。



そして4月24日は僕の企画でスライドトークショーを開催しました。これまでも岡山の滝本ライブでは、おまけコーナーで一緒にスライドショーをやっていたのですが、今回は滝本さんからの提案もあり、別日で独立開催することに。

僕もちょうど地元でスライドイベントをシリーズでやろうかなあと思っていたところだったので、その第1回という位置づけにさせていただきました。

題して、「滝本晃司スライドトークショー 公園にはすべり台を見にきた」。これはもちろん、滝本さんのたま時代の曲「公園には自転車できた」をもじったタイトルです。

イベントの告知記事はこちら→ http://pictist.sblo.jp/article/188263312.html

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おかげさまでほぼ満席となりました。この2daysを楽しむために、なんと東京から来てくださった方も。

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事前に滝本さんに撮ってきていただいたすべり台の写真と、僕が撮った写真、そして投稿いただいた写真を織り交ぜながら紹介しました。

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「すべり台鑑賞家・滝本晃司」とトークできるなんて、感無量でした。10代の頃の自分に教えてあげたいです。

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スライドショーのあとは質問コーナーへ突入。事前打ち合わせなしで、みなさんからいただいた質問をぶつけていきました。

印象に残った回答をいくつかご紹介します。

●たまへの加入が決まって最初につくった曲は「夏の前日」。石川さんのパーカッションの感じとかをイメージしながらつくった。

●加入前からたまが好きでライブを何度も見に行っていた。たまの3人は歌を歌っている人が3人とも違うタイプなのに、3人とも声が好きだった。

●たまのアルバム『しおしお』というタイトルは自分の案。快獣ブースカの「しおしおのぱー」から。『でんご』は知久くんだったかも。でんごの意味はわかんない…
※2016年9月追記/のちに石川浩司さんに聞いたところ、『でんご』収録の「カニバル」のコーラスで誰が言い出したか「でんご、でんご」と言ってたから、だそうです。聴き返したらたしかに言ってる! 「森のー 中はー 静かーにー…」のところから。今まで気づかなかった。ただ「でんご」そのものの由来は不明…

●イカ天。3週目の「オゾンのダンス」は最初違う曲(「かなしいずぼん」だったかなにか)を考えていたけど、ケラさんに相談してアドバイスをもらい、「オゾンのダンス」でいくことにした。

●初めて曲をつくったのは中学2年生のとき。ボサノバチックなフォークソング。当時、荒井由実の「あの日にかえりたい」がヒットしていたので、その影響があった。

●歌詞をつくるときは、自分でも理解不可能な部分、自分でもいつも疑問が持てるような部分をあえて入れておく。

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そして休憩をはさんで、生音ライブ。この日も福本くんがサポートで参加してくれました。

僕はVJ(?)的に、後ろのスライドに写真を映写。会場のある奉還町界隈で撮影した装飾テントを流してみました。

滝本さん、リハのときに「生音だから、よく考えたら動き回ってもいいんだよね」と冗談っぽく言ってたのですが、ラストの曲では本当にギターを弾きながら客席の後ろへ移動! 前に取り残される福本くん。後ろから聞こえるギター、前で鳴るピアニカ。この空間でしか体験できない貴重なライブとなりました。

また次回も、福本くんたちと一緒に岡山でしか見られない滝本ライブを実現できればと思っています。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

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ライブ前に訪れた公園にて。すべり台に熱い視線を送る滝本さん。

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