2020年11月14日

在りし日の旧北長瀬みずほ住座(3_いろんな表情)

前々回前回に続く第3弾です。

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奧に岡山ドーム

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12号棟、14号棟

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4号棟、北面

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4号棟、南面

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3号棟、北面

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1号棟、北面

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住棟番号

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集会場

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木製引き戸

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みずほ住座の中でいちばん最後に竣工した17号棟、18号棟(昭和36年/1961年)

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この2棟だけ切妻で瓦屋根です。

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ペッ景

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階段室の入口各種

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現在は更地になっている旧北長瀬みずほ住座跡地。これを書いている現時点ではまだ利用方法は決まっていません。岡山市によると2021年度中に方針が決まるとのことです。




posted by pictist at 09:05| 都市鑑賞

2020年11月13日

在りし日の旧北長瀬みずほ住座(2_増築の魅力)

前回の続きです。

解体が完了した旧北長瀬みずほ住座。印象的だったのは随所に見られる増築スケープでした。私は「増築萌え」で、異なる要素が合わさったものを見るとグッとくる体質なのです。様式が異なるもの、材質が異なるもの、時代が異なるものなどが合体している様子に、わけもなく惹かれてしまう。

この感覚は正確に言うと増築萌えではなくキメラ萌えなのですが、ひとまずその話は措いておきます(だから洋館付き和風住宅にもグッとくる)。

団地そのものの魅力とはまた別の方向になりますが、そうした視点で見たとき、みずほ住座には見どころがいくつもありました。まずは「増築風呂」。後からベランダにお風呂場を増築してるんですが、この造作が一戸一戸、少しずつ違ってるのも見ごたえがありました。

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屋上まで伸びている配管はボイラーのものでしょうね。

そしてこちらはテラスハウス棟の増築。1階部分にちょっとしたおうちを建築しているお宅がいくつかありました。

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実は去年、知人の橋渡しでみずほ住座の町内会長さんにお願いして空いてる部屋の中を見学させてもらえるかも・・・という話があったのですが、残念ながら良いタイミングがなく、そのまま流れてしまいました。増築部を中から見てみたかったなあ。団地の生活史の、貴重な記録になったはず。





posted by pictist at 21:31| 都市鑑賞

2020年11月11日

在りし日の旧北長瀬みずほ住座(1_NSペア)

岡山市営団地、北長瀬みずほ住座(岡山市北区野田)の旧住棟の解体が完了したそうです。住民のみなさんは近くの新住棟に移って新しい生活を始めておられることと思います。

以前撮影した写真の中から、全18棟のうち、いちばん最初につくられた2棟、2号棟と3号棟(昭和29年/1954年竣工)を掲載します(※1号棟のほうが後からできたのです。後述します)

この2号棟と3号棟は、入口(階段室)が向かい合っている「NSペア」という形式で配置されていました。通常、団地の階段室は北側に設けられますが、NSペアではN(北)の棟の階段室を南面につくることで、2棟の住人同士が顔を合わせる機会を増やし、コミュ二ティの活性化につなげようという意図があったそうです。

しかしこの試みは芳しい成果が見られず、NSペアは1970年代以降の団地ではほとんど採用されなくなりました。岡山市内のNSペアはみずほ住座が最後だったので、これでなくなってしまいました。

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2号棟の北面。

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3号棟の南面。

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2棟のあいだには物置が。

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2号棟の階段室に時計。

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2号棟を斜め横から。

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3号棟の南面、西側上部。

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2号棟の南面。



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ちなみにこちらは1号棟(昭和30年/1955年竣工)。1号棟は当初、県営野田団地として建てられ、のちにみずほ住座に編入されました。その際にこちらが1号棟となり、1年早くできていた上記のNSペア2棟が2・3号棟になりました。



北長瀬みずほ住座にはもう一組、NSペアがありました。6・7号棟(昭和32年/1957年竣工)です。

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右が7号棟、左が6号棟。階段室が向かい合ってます。

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7号棟の南面。

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6号棟の北面。

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7号棟の南面。

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同じく7号棟の南面。

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同じく7号棟の南面。

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参考文献/『団地ブック5』(チーム4.5畳)
※北長瀬みずほ住座についてのいろいろな知識は友人のはたっちに教えてもらいました。はたっちありがとう。

他にもみずほ住座の写真を撮ってるので、また後日、記事にしたいと思います。





posted by pictist at 15:49| 都市鑑賞

2020年10月07日

さよなら中日ビル

2019年に閉館した名古屋の中日ビル(中部日本ビルディング、1966年竣工)の解体が完了したようです。下記は2018年に名古屋を訪れた際に撮ったもの。すてきな建物でした。

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>>名古屋渋ビル研究会『名古屋渋ビル手帖|中日ビル特集号』



posted by pictist at 09:35| 都市鑑賞

2020年10月04日

夜のかたち

夜にだけ現れる形がある。

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タグ:都市鑑賞
posted by pictist at 03:04| 都市鑑賞

2020年08月30日

日本銀行岡山支店

「日本銀行岡山支店」で画像検索すると「旧」日本銀行岡山支店(現ルネスホール)ばかり出てくるので、すぐ近くにある「現」日本銀行岡山支店も見てあげてください。かわいそうだから。

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全体を覆う石貼り。これが岡山産の万成石かどうか確証はないですが、桜御影のようではあるので、岡山らしさを取り入れたのだろうと思います。

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なんとなく方眼紙を連想しました。きっちり感。

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出隅を凹ませるスタイル。よく見ると上に小さな孔が見えますね。おそらくここから排水しているのでしょう。雨の日に見てみたい。

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デンティルが入ってる一方で、笠木瓦っぽい屋根材を載せて和風テイストも醸し出してて、いい感じにへんてこです。1987年竣工。

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posted by pictist at 12:48| 都市鑑賞

2020年08月14日

江戸時代のシュロ絵

シュロが気になり始めて10年以上経つんですが、最近はシュロの絵まで調べるようになってしまってます。江戸時代に描かれたシュロをいくつかご紹介しましょう。

『本草図譜』(文政11年/1828年、岩崎灌園)のシュロ。日本で最初の本格的な植物図鑑で、約2000種の植物が紹介されています。

国立国会図書館デジタルコレクションより画像ダウンロード・加工
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毛のうねりがすごくいい。花と種を分かりやすく描いてるところが偉い。

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皮を剥いだ幹を別立てで描いてるところが偉い。

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トウジュロも載せてて偉い。これ私が画像をトリミングしてるんじゃないですよ。見開き2ページをそのままくっつけただけ。葉の切り方がすごいですよね。そこまで枠外へ出すかっていう。


次は『梅園草木花譜』(毛利梅園)
毛利梅園は寛政10年(1798年)生まれの旗本。

国立国会図書館デジタルコレクションより画像ダウンロード・加工
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葉先が折れてるのでワジュロでしょうね。こちらも「はみ出し力」がすごい。

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少し拡大。『夫木集』という鎌倉時代の和歌集から和歌が引用されています。

あさまだき梢ばかりにおとたてて棕櫚の葉すぐるむら時雨かな
※村時雨=ひとしきり激しく降ってはやみ、やんでは降る雨。晩秋から初冬にかけて降る時雨。

「まだ明けきらない冬の朝。梢が音をたてている。棕櫚の葉を打ちながら村時雨が通り過ぎていくのだなあ」という感じでしょうか。


こちらは伊藤若冲の拓版画『玄圃瑤華(げんぽようか)』(明和5年/1768年)より、棕櫚の図。

東京国立博物館「研究情報アーカイブズ」より画像ダウンロード
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かっこいい。手ぬぐいにしたい。若冲ってこんなのも描いてたんだ、という驚きもあります。『玄圃瑤華』は他の絵もすばらしいのでぜひリンク先から見てみてください。どれも植物と虫の組み合わせになってます。

ちょっと謎なのが、葉柄にトゲらしきものがある点。これはチャボトウジュロの特徴なんですが、でもこの葉はトウジュロの葉なんですよね。うーむ。

他にいい感じのシュロの絵をご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。


▼これまでに書いたシュロ関連記事

>>「洋風住宅にシュロ」ジョサイア・コンドル起源説

>>シュロ景





タグ:シュロ景
posted by pictist at 01:05| 都市鑑賞