2018年05月13日

滝本晃司ライブ in 岡山 Vol.8

元たまのベーシスト、滝本晃司さんの岡山ライブが今年も開催されます。
今回は! あの! 禁酒會館で!

滝本ライブ2018b.jpg

岡山禁酒會館は大正12年に建てられた洋風建築。その2階にある板間の「集會場」でのライブとなります。この空間、滝本さんの音楽の雰囲気にきっと合うと思います。

主催の福本くんと以前から「ここで滝本さんのライブができたらいいね」と相談していたのですが、やっと念願が叶いました。

岡山市の中心部は昭和20年の大空襲で焼け野原になったので、戦前の古い建物はほとんど残っていないのですが、この禁酒會館は焼失を免れた数少ない建物の一つなのです。当ブログの過去記事に禁酒會館の紹介を書いてますので、そちらもご参照ください。 → http://pictist.sblo.jp/article/182907671.html

滝本さんの岡山ライブではいつも一緒にスライドショーをさせてもらっているのですが、今回はスライドはなしにして、ミニトークコーナーだけやることにしました。滝本さんへの質問コーナーです。聞いてみたいことがありましたら、予約メールにお書き添えください。

もちろん、毎年恒例になっているサポートメンバーによるバンド演奏もありますよ。
昨年の映像→ 「サーカスの日」


滝本晃司ライブ in 岡山 Vol.8

・日時/2018年6月23日(土) 開場17:00 開演17:30
・場所/岡山禁酒會館2階「集會場」(岡山市北区丸の内1-1-15)
・アクセス/岡山電気軌道(路面電車)東山本線「城下」停留所より徒歩1分
・料金/前売3000円、当日3300円(ドリンク代別)
・ご予約/下記メールまでお名前・人数・電話番号をお伝えください。
sintarou2910@gmail.com (福本)

*ミニトークコーナーがあります。予約メールに「滝本さんへの質問」をお書き添えください。いただいた質問の中からいくつかを選んで、当日滝本さんにお答えいただきます。
*会場となる岡山禁酒會館は大正12年(1923年)に竣工した木造3階建ての建物です(登録有形文化財)。ぜひ建築も鑑賞してみてください。開場時間(17時)の前でも、館内には自由に出入りすることができます。1階はカフェ、2階には小さな歴史資料展示室があります。


IMG_0821.jpg

IMG_0831.jpg

IMG_0830.jpg

IMG_0833.jpg

IMG_0825.jpg
100年前のピアノ!


posted by pictist at 11:50| 都市鑑賞

2018年05月06日

軽井沢現代美術館でピクトさんグッズの取扱いスタート

「軽井沢現代美術館」でピクトさんグッズの取扱いがスタートしました。ピクトさん手ぬぐい(かまわぬ)とピクトさんスケッチブック(マルマン)の2アイテム。同館は冬季休館で、2018年は4月26日からオープンしています。

軽井沢現代美術館
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2052-2

軽井沢現代美術館_外観.jpg

軽井沢現代美術館_ショップ.jpg

【ピクトさんグッズ取扱店】
・広島市現代美術館
・ふくやま美術館
・岡山県立美術館
・喜久屋書店 イオンモール倉敷店
・スタンダードブックストア茶屋町
・軽井沢現代美術館 ← NEW!

ピクトさんグッズ Online Store


posted by pictist at 03:52| 都市鑑賞

2018年04月16日

知覚の輪郭 - 『路上と観察をめぐる表現史 ──考現学の「現在」』より

2013年に広島市現代美術館で開催された「路上と観察をめぐる表現史―考現学以後」展に合わせて刊行された公式書籍『路上と観察をめぐる表現史 ──考現学の「現在」』(フィルムアート社、2013年)に寄稿したコラム「知覚の輪郭」を以下に転載します。


知覚の輪郭
内海慶一

 町を歩く。立ち止まる。見る。カメラに収める。そんなことを長いあいだ続けてきた。観察対象はさまざまだが、なにを見ても最後に残るのは同じ感情である。見慣れた風景が、だんだん別の貌に変わっていく。よく知っているはずの町が、初めて訪れた場所のように思える。凝視すればするほど世界が拡散していく。やがて視線は対象にぶつかって跳ね返り、自分を覗き込む。

 たとえば「玄関灯」を観察してみようと思いつく。町を歩きまわり、各戸の玄関先に設えられた玄関灯を撮影していく。その中には知人の家もある。何度も訪れたことのある家だ。かつて玄関灯をふと見上げたこともあっただろう。しかし私はその日初めて、その家の玄関灯を認知する。造形の個性に気づく。一瞬、日常が組成変更したような感覚に襲われる。

 さらに町を歩く。玄関灯を撮り続ける。そのうち「門灯」に出くわす。門灯は玄関灯だろうか、と自問する。撮影するかどうか判断に迷う。さらに歩く。住宅街を抜け、繁華街に出る。飲食店の入口の照明器具が目に入る。これは玄関灯だろうか、と自問する。また判断に迷う。歩きながら考え始める。どこからどこまでが玄関灯なのだろう。対象を見つめながら私は、対象に見つめられていると思う。

 やがて玄関灯とそうでないものの境界線がぼんやりと浮かび上がってくる。その境界線は定義を規定するものではない。それは、私の知覚の輪郭である。その輪郭は風紋のように少しずつ変形し続ける。いつのまにか私は、私を観察している。

 今和次郎や吉田謙吉の仕事を知ったとき、先人たちも同じ感情を抱いただろうと想像して嬉しくなった。
 たとえば吉田謙吉の「門の移動的採集」という記録がある。町のさまざまな「門」をスケッチしたもので、スライドショーをするようにそれぞれの門を順に解説していくという内容である。瓦葺きの門。レンガづくりの門。鉄門。丸太でできた門……

 門扉がなく門柱だけが立っているものも吉田は「門」として採集している。やがて住家のみならず建設現場を囲う板塀や遊園地の出口なども登場し、ついには洗濯物のかけられた物干し竿までが「門」の仲間入りをする。

 吉田が門をスケッチしながら巡らしたであろう思考の流れが、私には見える。門を見続けるうちに「門とはなにか」という問いが生まれ、やがて知覚の輪郭が浮かび上がる。そのとき、風景の中にもう一つの風景が現れる。実際に町を歩き凝視した者だけが感じる不思議な興奮を、彼も経験したに違いない。

 観察表現というものがあるとするなら、観察者ごとに異なる知覚の輪郭こそが、観察行為を表現たらしめるだろう。
 観察者は科学者ではない。絶対不変の真理を追究する者ではない。観察者は都市を渉猟し、その眼差しの軌跡で詩を綴る。


『路上と観察をめぐる表現史 ──考現学の「現在」』(フィルムアート社、2013年)

91ce9o1hVyL.jpg


posted by pictist at 23:40| 都市鑑賞

2018年04月06日

岡山禁酒会館

IMG_9362.jpg

岡山禁酒会館は大正12年(1923年)に竣工した木造3階建ての建物。禁酒運動の拠点としてつくられ、また飲食事業もおこなっていた。建物は2018年現在も現役で使用されており、1階はカフェ、2階〜3階は貸事務所やイベントスペースとして利用されている。

IMG_2260.jpg

IMG_0420.jpg

IMG_0423.jpg

IMG_0427.jpg

IMG_0419.jpg

IMG_0410.jpg

IMG_2259.jpg

IMG_2196.jpg

結晶04.jpg

岡山市の中心部にありながら岡山大空襲による焼失を免れた数少ない建物だ。外観の意匠も見どころだが、館内の階段や廊下、窓、ドアなどの内装も鑑賞ポイント。2階には小さな資料室があり、当時使われていたロゴ入りのカップやソーサー、オリジナルサイダーの壜なども展示されている。登録有形文化財。

(岡山市北区丸の内1-1-15)

IMG_3469.jpg

posted by pictist at 15:39| 都市鑑賞

2018年03月31日

送水口博物館に行ってきたよ

IMG_6020.jpg

【送水口ファンと送水口メーカーの出会い】

2月に新橋の送水口博物館(ソーハク)を訪れた話です。

ここは消火設備の総合メーカー「村上製作所」の社長が、自社ビルの屋上につくった小さなスペース。2015年の開館時からぜひとも訪れたかった場所だったのですが、このたびの東京滞在でついに初訪問が叶いました。

なぜ、ぜひとも訪れたかったのかというと、直接的な理由としては友人の送水口ファン、キムチさんが関わっている場所だから(そして僕も遠い遠い関わりがあるから)なんだけど、なにより、伝え聞いている「送水口博物館ができた理由」が胸を打つものだったから。

ものすごく約めて言うと、送水口博物館は、村上製作所の村上社長が送水口ファンと出会ったことによって誕生したスペースなのです。

どういうことか。それにはまず、AYAさんという送水口ファンの紹介から始めなくてはなりません。僕がAYAさんの存在を知ったのは2012年、ツイッターでした。プロフィールをたどると、ずいぶん昔から送水口のウェブサイトを運営なさっているらしい。

「こんな人がいたとは!」と興奮して、すぐキムチさんに教えました。「仲間がいたよ、よかったねー」という気持ちで。(ただ、僕はこのときのことをすっかり忘れていて、あとでお礼を言われて「そういえば」と思い出したんだけど)

のちに知ったのですが、このとき「仲間がいた」ことの喜びが大きかったのは、むしろAYAさんのほうだったようです。

IMG_6018.jpg


【AYAさんのロンリー送水口ライフ】

AYAさんは1998年頃に「送水口倶楽部」というホームページをつくり、送水口愛好活動を始めました。他サイトとの交流はあったそうですが、送水口ファンに出会うことはなかったそうです。送水口愛を語り合える仲間が一人もいなかった。

そして2005年頃にお仕事の都合もあり、送水口活動を休止します。数年間のウェブ活動の中で「私も送水口が好きです」という人と知り合うことは、ついにありませんでした。

それからまた数年経った2012年、AYAさんは送水口活動を再開します。新しくブログをつくり、ツイッターも始めました。それが8月。僕がAYAさんを見つけてキムチさんに紹介したのが11月のことです。

ホームページを開設した1998年から数えて14年。AYAさんはついに仲間に巡り会ったわけです。僕がふと送ったメンションが、そんなに運命的なものだったとは。

好きなモノの対象は違えど、同じ偏愛系人間として、とてもうれしいできごととなりました。

IMG_6021.jpg


【送水口ファン、村上製作所を発見する】

そして翌2013年、AYAさんとキムチさんが対面(二人が首都圏在住だったこともラッキーでした)。また同年にはAYAさんが主催してキムチさんと共に第1回「送水口ウォーク」を開催します。

この前後の時期に暗渠ファンやマンホールファンの方とも交流し、似た好奇心を持つ知り合いが増えていったそうです。孤独な14年間が嘘のよう。

もちろんキムチさんにとっても同じだったと思います。キムチさんも一人で送水口活動を始めたわけですが、当初は、一緒に送水口を見て歩く仲間ができるとは思ってなかったのではないでしょうか。よかったよかった。

2014年、第2回・第3回「送水口ウォーク」開催。このイベントに参加したメンバーの一人が、ネット検索で送水口メーカー・村上製作所の存在をつきとめます。当初は「このロゴが入った送水口は、御社がつくったものですか?」と確認するためでした。そういう内容のメールを送ると、「たしかにうちの製品ですよ」との回答。しかしそのあとに意外な、そしてうれしい言葉が続いていました。

「送水口のファンがいるんですか? ぜひ弊社においでください」
そんな気前のよい返信をくれたのが、村上善一社長だったのです。

IMG_6014.jpg


【送水口博物館の誕生】

村上社長は「送水口のファンがいる」ということに驚き、またとても喜んでくれたようです。それは、初訪問からわずか一週間後に、社長が古い送水口の「救出作業」をおこなったことからも分かります。

ちょうど西新橋の旧日本電池ビルが解体されそうになっていたので、そこに設置されている村上製のオールド送水口を取り外し、持って帰ることを社長は決断したのです。送水口の救出なんて、もちろん誰にとっても初めてのことでした。

のちに村上社長はこう語っています。
「前日に会った送水口ファンのことが頭に浮かんで、なんとか救い出せないかという思いがこみあげてきた」

さらに同じ年、第1回「送水口ナイト」が開催されます。送水口ファンが集まってのプレゼン大会。「やろうやろう!」と背中を押してくれたのは村上社長だったそうです。もちろん社長にも登壇してもらったのですが、なんと村上社長は送水口を擬人化した恋物語の紙芝居作品を一人で制作し、発表。いわゆる「中の人」側からの真面目なプレゼンを予想していたAYAさんやキムチさんたちにとっても驚きの内容で、会場は大喝采だったそうです。

この第1回「送水口ナイト」は、メーカーの「中の人」であった村上社長が、送水口ファンと融合した記念すべき日だったのではないでしょうか。

そのあとの経緯は下記リンク先をご覧ください。送水口博物館のオープンから間もなく、友人のアシモフこと伊藤健史さんが取材した記事です。

君は世界初の「送水口博物館」を見たか
http://portal.nifty.com/kiji/151223195344_1.htm

上の記事にあるように、オールド送水口の救出をいくつか続けるうち、社長は送水口博物館の設立を思い立ちます。AYAさんたちが村上製作所を初訪問したのが2014年5月。第1回「送水口ナイト」開催が同年8月。村上社長が博物館の設立を宣言したのが翌2015年6月。そしてオープンが11月。怒濤の展開です。歴史ってこんなふうに動くんだ……

IMG_6015.jpg


【みんなでつくった手づくりの博物館】

僕が「ソーハクに行きたい」と思い続けていたのはそんなわけなのです。

記事でも紹介されているように、ソーハクは完全な手づくり。その多くを社長自身が手がけています。そしてAYAさん、キムチさんはもちろん、AYAさんがマンホール方面で知り合ったみわさん、傭兵鉄子さんなども加わって、作業を分担しながらみんなで完成させました。

そうした一連のできごとを、そのつど部分的に伝え聞いたり、記事で読んだりしていたので、このたびの訪問はとても感慨深かったです。

事前にツイッターでソーハク行きを宣言していたため、この日はキムチさんはもちろんのこと、たくさんの知人が集まってくれました。AYAさんやみわさんともやっと対面できた。

まず入口で館長から記念コースターが手渡されます。僕は1287番目の入館者でした。来館者を迎え入れた館長、こんどは指し棒を持って送水口の歴史や仕組みを解説。ユーモアをまじえながらたっぷり話してくださいました。さらにテレビ出演時の映像の上映会まで始まるという展開に。

IMG_6019.jpg

「みんなに喜んでもらいたい」という館長の気持ちが館内に充満してるようで、その高いテンションとサービス精神に感激しました。村上館長、ありがとうございました。


DSCN1820.JPG

顔ハメ送水口も体験しました。これはキムチさんがつくったもの。ついでに紹介すると、キムチさんは送水口を愛するあまり2013年に自作イラストを元にした「送水口Tシャツ」をつくっています。もちろん僕も購入しました。
http://d.hatena.ne.jp/ki_mu_chi/20140521/1400683114


送水口博物館はJR山手線「新橋駅」日比谷口から徒歩5分。
貴重なオールド送水口をぜひ生鑑賞してみてください。

送水口博物館
東京都港区新橋2-11-1
村上建物ビル5階

※個人運営なので開館日が限られています。
下記サイトの開館カレンダーをご参照ください。
http://www.zentech.co.jp/museum/index.html


そして!
2018年4月7日(土)はソーハク桜祭り&春のハンナまつり!

DXQ26JGVQAIIJdo.jpg-large.jpeg

送水口を愛でながら飲んだり食べたりしつつ
音楽も楽しめるというすばらしいイベントです。
みなさまぜひ。
うう・・・行きたい・・・


posted by pictist at 22:18| 都市鑑賞

2018年01月08日

玉島鑑賞

2016年に岡山県倉敷市玉島エリアを歩いたときの写真です。
熟成肉みたいに熟成街(まち)と呼びたい。

IMG_8090.jpg

IMG_8199.jpg

IMG_8202.jpg

IMG_8204.jpg

IMG_8227.jpg

IMG_8132.jpg

IMG_8175.jpg

IMG_8232.jpg

IMG_8191.jpg

IMG_8122.jpg

IMG_8182.jpg

IMG_8221.jpg

IMG_8238.jpg

IMG_8136.jpg

IMG_8105.jpg

IMG_8225.jpg


posted by pictist at 23:08| 都市鑑賞

2017年12月18日

清心温泉のタイル

昨年「岡山芸術交流オルタナティブマップ」に掲載させていただいた清心温泉さん(岡山市北区清心町)が、11月に火災で焼失してしまいました。とても残念です。

取材したとき印象に残ったのは、浴場の床面のタイルでした。傷んだ箇所をそのつど補修し続けたことで、こんな模様ができあがっていたのです。長い歴史を物語る、すてきな模様でした。

清心温泉のタイル.jpg

閉業は残念ですが、オーナー様を始め、みなさまがご無事でなによりでした。清心温泉さん、おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。

posted by pictist at 18:24| 都市鑑賞