2026年01月26日

足守の左桟瓦

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桟瓦(さんがわら)は通常、「へ」の字型をしている。これを右桟瓦と言う。桟(高くなっている部分)が左側にあるのになぜ右桟瓦なのかと言うと、大棟(屋根の頂部の水平な棟)の側から左右を決めるからだ。

日本全国どこの屋根を見ても、桟瓦はほとんど右桟瓦である。しかし稀に、逆「へ」の字の左桟瓦が見られることがある。

長野、奈良、島根、高知、福岡のごく限られた場所に点在する他、岡山市北区足守(あしもり)地域でもいくつか見ることができる。上掲の写真は足守で撮影したものだ。

なぜわざわざ左桟瓦にしたのか、諸説あるがはっきりとした理由は分かっていない。風雨の向きを考えて左右を決めたという説もあるが、それならもっと多く残っているのではないかと思う。左桟瓦はとても少ないのだ。

「足守 左桟瓦」で検索しても情報が出てこないので、貴重な左桟瓦が岡山に残っていることを知っている人は少ないかもしれない。

足守は足守藩の陣屋町として栄えた地域で、町並み保存地区には古い建物がいくつか残されている。散策の際はレアな左桟瓦も鑑賞してみてほしい。

posted by pictist at 19:53| 都市鑑賞