■吉田公会堂(岡山市東区西隆寺)










オールド公会堂の竣工年ははっきり分からないことが多いんですが、この吉田公会堂は石柱にしっかり昭和9年(1934年)と刻まれていました。

もう片方の石柱には「寄贈 安井重三翁」と刻まれています。調べてみると岡山出身の大審院判事だそうです。この地域の出身だったんですかね。近所の方に伺ったところ、この公会堂は現役で使われているそうです。すごいですよね。築90年。
私が街角の公会堂を面白いなと思うのはこういうところで、戦前のオールドスタイル建築がなにげなく残っていて、現役で使われてたりする。そしてほとんどの場合、ある日突然、特にニュースになることもなく消えていくのです。
こういうオールド公会堂って全国にあると思うんですが、みんな似た運命をたどっているのではないでしょうか。あなたのまちのオールド公会堂(集会所)もぜひ今のうちにご鑑賞を。
■富崎集会所(岡山市東区富崎)

竣工年不明ですが古そうですよね。赤い屋根に青い外壁。『X-メン』のミスティークを彷彿とさせます(させない)。





■光津公会堂(岡山市東区光津)

こちらも竣工年不明です。ご存じの方がいたら教えてください。建築スタイルから見て戦前のものであることは分かるのですが。






裏側

■大上公会堂(岡山市東区君津)

『岡山県の近代化遺産』によると1928年(昭和3年)竣工とのこと。
ちなみに『岡山市今昔写真集』には昭和11〜12年に撮影された大上公会堂の写真が載っており、玄関ポーチ正面の壁に右書きで「公会堂」の文字が見えます。



側面

側面
■福井公民館(岡山市北区中撫川)

幾何学的なアールデコ調のデザインに、ドイツ壁。大正末期から昭和初期のものだろうと推測できますが、これも正確な竣工年は不明です。

よく見るとけっこう変わった建築ですよね。





裏側
この他にもまだいくつか撮影済みの公会堂があるのですが、次回パート3でまとめたいと思います。