
トークイベント「本を楽しむ 都市鑑賞的ブックトーク」、無事に終了しました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。東京や大阪など遠方からお越しくださった方には特に感謝いたします。そのフットワークを見習いたい。

第1部は「〈21世紀版〉都市鑑賞ブックガイド」と題して2001年以降に刊行された都市鑑賞系の書籍を紹介……するつもりだったんですが、プレゼン内容を考えているうちに構成が変わってきて、江戸時代の文献も紹介しました。

『メイド・イン・トーキョー』(黒田潤三、 貝島桃代、 塚本由晴)


『守貞漫稿』(喜田川守貞)

『目からウロコの日常物観察: 無用物から転用物まで』(野外活動研究会)


私がここでお伝えしたかったのは昔からよく言っている「ソトの眼」という概念で、人がソトの眼を獲得する契機には大きく3つあるだろうということをお話ししました。3番目の「フィクショナライズ」というのは、小説や映画など、なんらかの創作物を通して世界を見る・認知することによって、現実の世界の見え方が変わってくるという現象のことを言ってます。

これは「2007年は都市鑑賞本のカンブリア爆発期だった」という話をしている様子。

第2部は「グッとくる書名*グッとくる装幀」。ゲストに古本 斑猫軒をお迎えしました。これは「本の表紙まわりの情報」だけを味わっていくコーナーです。
マイルールとして、自分か自分の友人が持っている本、そして斑猫軒の商品から選ぶことにしました。ネットから書影を拾ってくることはできるけど、それをやると面白くないなと思って。また、「凝った造本」の紹介もいくつかしたかったので、なおさら現物ありきでのチョイスとしました。

友人が提供してくれた『水野晴男の世界のポリス大百科』

『岡山のTHE 磯』。これは私の私物です。釣りにはまったく興味ないんですが、タイトルのインパクトに惹かれて思わず買ってしまったもの。

斑猫軒の商品から『いちばんくわしい 世界妖怪図鑑』


斑猫軒の渡邉さん。

岡山の本といえばこれ、『岡山の中学校運動場』。
岡山文庫を出版している日本文教出版の方に解説をお願いしました。

真鍋博

ポケミス

「天」の部分にイラストを配した贅沢な『集英社 世界の文学』シリーズ

表紙の紙に本物の植物の葉を漉き込んだすごい造本の『閑雅空間』(塚本邦雄)
お声がけくださった一般社団法人SGSG様、どうもありがとうございました。
今回は本がテーマでしたが、いつか「岡山の都市鑑賞」をテーマにイベントができるといいなと思っています。
友人のえりりさんが懐かしの「tsudaる」をやってくれて、他のツイートと一緒にトゥギャッターにまとめてくれました。
>>20230320 『都市鑑賞的ブックトーク』at 岡山奉還町SGSG
タグ:都市鑑賞