2023年05月26日

「日本ピクトさん学会」設立20周年

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プロジェクト「日本ピクトさん学会」は今年で20周年を迎えます。街で活躍する人物型ピクトグラムを「ピクトさん」と呼び、収集と研究を続けてきました。収集を始めた年から数えると22年経ちます。

ネットを通して多くの方にご協力いただき、私ひとりでは決してなしえなかった成果を得ることができました。その成果は2007年、『ピクトさんの本』という書籍に結実します。

2009年には、オリジナルの転倒系ピクトさんを創作。これは私にとっての「理想の転倒系ピクトさん」を追求してつくったものです。くったくのないバンザイとダイナミックな開脚がポイントです。街で収集した先人の作を元に、自分なりの改変を加えてつくりました。

その後、この転倒系ピクトさんは、実際にピクトグラムとしていくつかの場所で使用されることになりました。街から生まれた作品が、街へ還元された。とてもうれしかったです。

2013年には広島市現代美術館の特別展「路上と観察をめぐる表現史―考現学以後」の特設サイトでコラムを執筆させていただきました。この特別展は赤瀬川原平らの活動を「観察表現」と位置づけ、総括したものです。その末端に参加できたことも、私にとってたいへんうれしいできごとでした。

併せて刊行された公式書籍『路上と観察をめぐる表現史 ──考現学の「現在」』(フィルムアート社)にも、「知覚の輪郭」というタイトルの小文を寄稿しています。

話が前後しますが、2012年には上記のオリジナル転倒系ピクトさんを使った「ピクトさんグッズ」の展開を始めました。このグッズは数年間にわたって各地のいくつかの美術館でお取り扱いいただきました。広島市現代美術館もその一つでした。現在は岡山県立美術館ミュージアムショップでのみお取り扱いいただいてます。

2021年にEテレの子供向け番組でピクトグラムが取り上げられたとき、ナレーションで「ピクトグラムなので、この人物は『ピクトさん』と呼ばれています」と当たり前のように説明されているのを見たときは、実に感慨深かったです。

「ピクトさん」というイマジネーションを共有してくれる人がいなかったら、日本ピクトさん学会というプロジェクトは20年も続いていなかったと思います。これまで一緒に楽しんでくださったみなさまに感謝いたします。

そしてなにより、数々のピクトグラムを制作・運用してきた先人たちに感謝します。

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このたび20周年を記念して「ピクトさんTシャツ」をつくります。注文いただいた枚数だけつくる、完全受注生産です。以前も年に1回生産していたのですが、2019年を最後にやめていました。

20周年ということで久しぶりにつくります。リピーターの方からときどき再販希望の声をいただいていたこともあり。

ただいま準備中です。6月頭くらいから予約の受付をスタートできると思うので、しばらくお待ちください。

このTシャツを着ているときに道で転んだら恥ずかしさが倍増するので気をつけてくださいね。

【追記】
予約受付スタートしました!

タグ:ピクトさん
posted by pictist at 19:08| ピクトさん