今年の2月に「西大寺バスターミナルの謎」という記事を書きました。岡山市東区西大寺にある両備バスターミナルの「文字」についての疑問です。

「両備西大寺バスターミナル」という文字。

このロゴには「横棒の左側を丸める」という法則があることが分かります。

でも「ミ」だけが逆になっている。わざとこうしたのか、それとも施工ミスなのか、なんなんだろうなあって地味にずっと引っかかってたんです。
その謎が解けました。下記は『浦辺鎮太郎作品集』(新建築社 、2003年)に載っている、竣工時の写真。

どん!

どどん!

お分かりいただけただろうか……
今とは向きが逆で、「ミ」の左側が丸い。しかもちょっと斜めになってる。やっぱり当初はこうだったんだ。
しかもよく見てください。このときは「両備バス西大寺ターミナル」なんですよ。冒頭の写真を見返していただくと分かるように、現在は「両備西大寺バスターミナル」。どんな事情があったのかは分からないけど、どこかの時点で「両備バス西大寺ターミナル」から「両備西大寺バスターミナル」に変更することになったのでしょう。
それで文字をいったん外して、付け直した。その際に「ミ」を逆に付けてしまったのだと思います(しかも斜めだったのをまっすぐに)。
ただ、別の疑問が出てきます。「バス」と「西大寺」を入れ替えればいいだけなので、「ターミナル」は付け替えなくてもよかったんじゃない? なぜわざわざ全部を付け直したのか。
ちょっとモヤモヤは残りますが、とにかく「ミ」の件が分かったのでひとまず満足です。
ついでに前回の記事に載せなかった写真を以下に上げておきます。
















西大寺バスターミナルのそばにある小径。西大寺軽便鉄道の廃線跡です。