僕は常に一人称視点で、ついこの前まで他の人もみんなそうだと思い込んでました。けれどある日、ふと「三人称視点で見る人もいたりして?」と思って、ツイッターで聞いてみたんです。
私の見る夢は
— 内海慶一 (@pictist) February 28, 2021
いた! しかも一人称と三人称の両方で見る人もいるらしい。これ、僕はけっこう衝撃でした。
一人称視点とは、コンピューターゲームで言うところのFPS(ファーストパーソン・シューティング)の視点。キャラクターが見ている視界そのもの。本人視点ですね。
三人称視点はTPS(サードパーソン・シューティング)の視点。自分が操作しているキャラクターの体が見えている視点です。
夢で自分の背中を見ている人がいるのか!
三人称で夢を見ている人は、それが自分にとっての当たり前だから「なにをそんなに驚いてるの?」という感じかもしれませんが、僕は想像したこともなかったんですよ。
誰かと「こんな夢を見た」みたいな話をすることって、人生で何度もあるじゃないですか。でも人称視点のすり合わせなんてすることないもんねえ。
しかし驚くのはまだ早かった。さらに「もしかして?」と思い、こんな質問もしてみたんです。
三人称視点の夢で、「自分」が、実際の自分とは全然違う姿をしているという、まさにTPSゲームをプレイしているときと同じような状態の夢を見る人っているかな(ゲームをしている夢っていうはナシで)
— 内海慶一 (@pictist) March 1, 2021
いないよね……? ぐらいな感じであまり期待せずに聞いたんですが、
こんばんは。夢の中の自分が現実と違う姿なのはよくあります。更にそれを客観的に見てる自分もいて、現実の自分の気持ちになったり、夢の中の自分の気持ちになったり、入り乱れてます。
— ジョニィ (@johnnysy1116) March 1, 2021
いた!
第三者視点で自分を見てることも自分が他の何かになってることも多々ってかむしろ一人称視点より多いかも TMレボリューションの姿になってどこかの公民館で出番を待ってるんだけど中身は私なので歌詞もダンスもわからないしどうしよう…って嫌な気持ちで観客に混じってゴザに座ってるのを見てたり…
— アヤゾウ (@ayazo) March 1, 2021
「TMレボリューションになったステージ上の自分」を客席から見ている……!
さらに能町さんの夢がすごかった。
私はドラえもんで、車を運転してたんですが、事故り、その事故ったドラえもんを、私がアパートの窓から見ている、という夢を見たことがあります(日本語で書くのが難しい)
— じめじめした文筆業️(@nmcmnc) March 1, 2021
なにこれ!? すぐに状況が想像できなかったよ。
つまり…「私=ドラえもん」で、クルマを運転してて、それは一人称視点で見ていると。で、事故って、その瞬間に視点が移動して、「ドラえもんではない私」として、アパートの窓から、事故ったクルマとドラえもんを見ている。
視点が途中で移ることなんてあるんだ。
そうです!夢の中では「移行した」という感じもなくて、アパートから「あ、私が事故ってる…」と思って見てました
— じめじめした文筆業️(@nmcmnc) March 1, 2021
「私が事故ってる」……!
ふと思いつきで聞いてみたんですが、思いのほか大勢の人が「一人称以外」で夢を見てたり、「自分以外」の存在になって夢を見ていることが分かって驚きました。
なにに驚いたのかというと、こんなにも身近でありふれた「夢を見る」という体験の中に、自分が今まで気づいていない相違性があったことに、です。