2021年03月15日

表町アルバビル旧館のオールド送水口

以前、岡山県産業会館のオールド送水口を紹介しましたが、岡山市内にはもう一つ、貴重なオールド送水口があります。それが表町アルバビル旧館(岡山市北区、1961年竣工)のオールド送水口。南面にあります。

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露出Y型と呼ばれるタイプです。

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露出Y型そのものはまだ多く現存してるんですが、この送水口が「村上製作所」製の「差込式」であるという点で珍しいのです。

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村上製を示すMマーク。

送水口のホース接続口には「ねじ式」と「差込式」の2種類があるのですが、村上製作所製のオールド送水口は「ねじ式」が多く、「差込式」は出荷数が少ないのです。だから現存数も少ない。

送水口のホース接続口は、かつて東京都内は「ねじ式」、それ以外の地域は「差込式」と定められていました。村上製作所は東京のメーカーなので、「ねじ式」の出荷数のほうが多かったわけです。

そしてときどきはこうして地方へ販売することもあり、当然その場合は「差込式」を出荷していたということですね。

「ねじ式」は下のようなタイプ。接続口の横に突起が出ているのが分かるでしょうか。この突起があるのがねじ式。

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冒頭のアルバビルの送水口をもう一度見てみてください。突起がありませんよね。

今回の記事を書くにあたって、村上製作所の村上善一社長より製品の歴史について詳しくご示教いただきました。ありがとうございました。



余談ですが、表町アルバビル旧館にはもう一つ、珍しい設備が残っています。ダストシュートのように上の階から投函できるシュート式ポストです。

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これは2階の廊下にある投函口。さらに上(3階以上)からもつながってるのが分かりますね。

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ここから投函すると、

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1階に到達。

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集荷は2008年に廃止されています。


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posted by pictist at 19:21| 都市鑑賞