これは昔の人が「天狗俳諧」と呼んでいた遊びのTwitter版です。やり方は簡単。俳句の上五・中七・下五の各パートを3人が「せーの」で同時にツイートします。そうすると、思いも寄らない言葉の組み合わせが生まれるわけです。
たとえば、2013年の夏にやったときはこんな句が生まれました。
史上初 #yorufukete
— 内海慶一 (@pictist) August 17, 2013
#yorufukete 首から下が
— 伊藤健史 (@Asimov0803) August 17, 2013
#yorufukete たまごやき
— ゆきゆき (@mayuandkiba) August 17, 2013
「史上初 首から下が たまごやき」
こんな言葉が偶然できあがるというのが面白いですよね。それから、この句はどういう意味なんだろう?なにを表現したものなんだろう?とみんなで解釈していくのがまた楽しいんです。
「よる更けて」は鑑賞者がつくる作品です。「作者の意図」なんて存在しません。読む側が意味を付与することによって初めて俳句に血が通う。そして、鑑賞者の数だけ解釈の種類があっていいんです。
自分がうまく解釈できなかった俳句に、他の誰かが見事な解釈を与えるのを見たときはちょっと感動します。同じ言葉を見て、思い浮かべることは人によってこんなにも違うのかと。
ハッシュタグは#yorufuketeです。
こちらは2013年の「俳句の日スペシャル」の様子。
http://togetter.com/li/550820
まず詠み手をやりたい人は進行役にリプライします。進行役はその中から3名選び、各人がどのパートを受け持つかを割り振ってこういうふうにツイートします。
#yorufukete 入ります。上五 @***** 、中七 @***** 、下五 @***** での「よる更けて」。私の指定する時間にそれぞれの担当をポストしてひとつの俳句をつくります。
続いて「0:32!」というふうに時刻をツイート。詠み手は時報などで正確な秒数を確認しながら、その時刻ジャストで自分のパートをツイートしてください。時刻を指定されてからツイートするまでの数分間、けっこうドキドキしますよ。
詠み手として参加できる人の数はどうしても限られますが、先ほど書いたように、この遊びは鑑賞者が主役です。ぜひ「マイ解釈」をツイートしてみてください。