
手すりがカクカクと折れ曲がり、四方へ伸びる。三次元に浮かぶ直線がかっこいい。このかっこよさがなぜ生まれるのかというと、ここが中二階だからだ。中二階だから階段が短い。階段が短いから手すりの多彩な動きが一望できる。
この中二階がどういう構造になっているのかというと、こう。

ホワイエとして利用されている。

1階から見た様子が次の写真。

1階から下へも半階下がったフロアがあり、さらにそこから半階降りたところにトイレがある。半分ずつ動いていくスタイル。

↑中央やや右に見えている明るいところがトイレ。

あちこちに伸びる手すりが空間を引き締める。


ピクトさんもいました。岡山市民会館は1963年(昭和38年)竣工なので、最初からピクトさんはいなかったと思うけど。

階数表示やガラスブロックなども見どころ。


2階のホワイエとモザイクガラス。ここは特徴的なのでよく紹介されがちです。スペーシー。

このモザイクグラス部を設計したのは建築家・インテリアデザイナーの岩淵活輝。村上春樹『ノルウェイの森』にも登場する新宿のジャズ喫茶「DUG」の内装も手がけた人です。

先日、見学会が開催されたので見てきた記録です。普段ライブ鑑賞などで入ったときは人が多くてゆっくり鑑賞できないので、ありがたかった。
【追記】
後日、夜の市民会館を外から撮りました。モザイクガラス部は昼間は屋内、夜は屋外での鑑賞がおすすめです。


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