下掲のごみ置き場はすべて岡山県内で見たものです。岡山ではごみ置き場のことを「ごみステーション」と言います。「捨て」と掛けてるのか。どうなのか。

アクアブルーの金網。屋根はナミナミ鋼。ごみステーションの屋根はほとんどが片流れですね。

グレー。側面半分がコンクリートブロック(これよくあります)。屋根はまっすぐな片流れ。

金網タイプではなく柵タイプ。扉が観音開きになってる点にご注目ください。道路に接しているごみ置き場は引き戸になりがちなんですが、ここは敷地に余裕があるので観音開きが可能だったのだと思います。

このあと続々と出てきますが、水路上に設置されたごみ置き場です。岡山は水路がとても多いので、水路上に設置されているごみ置き場によく出会います。これは道路に接してるので引き戸。

下半分が網や柵になっておらず、中が見えにくいタイプ。これは観音開きですね。道路に接してないから。隣りにシンプルな囲いだけの置き場がくっついてるのが珍しい。不燃ゴミ置き場に使うのかな? これも水路上物件で、右側に板を渡してあるのが見えます。

屋根がカーブしててかわいい。ごみ置き場の多くは地元の鉄工所がつくってるのだと思いますが、職人さんのちょっとした工夫が見えるとうれしくなります。これも水路上。

水路上。しかも石橋の上という、岡山らしさ満載のロケーションです。縞鋼板でスロープがつくってあるのも見どころ。これは石橋が傾斜しているため、水平を出すためにゴミ置き場の前部を持ち上げているためだと思います。

なんと、塀にインしているごみ置き場。ここはコーポだったんですが(奥に見えているのがその建物)、おそらくコーポの住人用のごみ置き場なのでしょう。木造なのもすごい。誰がつくったんだ。

Y字路の残余地ごみ置き場。立地を活かして、奥に行くほど広くなる形になってます(上から見ると台形)。ここも余裕の観音開き。

かまぼこ屋根……! 今のところここ以外では見たことがありません。

これ好きな作品です。扉がかわいい。中央にこんなふうに扉が付いてるごみ置き場はめったにないのでは。あと、全体的にただようDIY感もいいですね。

道路と田んぼのあいだにあるごみ置き場。まったく中が見えないというのは珍しい。

コンクリートブロック+木造。ブロックは古くなさそうだけど、木材はかなり年季が入ってるように見えますね。

鉄骨渡り、もとい、鉄骨渡しによる水路上ごみ置き場。以降の作品もすべて水路上物件です。ほんと、あちこちにあるんですよ。

これはコンクリートで土台をつくってるのかな(確認しなかった)。道路に接していて、引き戸です。

これすごいです。横から見ると……

張り出しごみ置き場。すてき。岡山の水路上遺産に推挙したい。

これも張り出し。しかも水路と道路の曲がり角というロケーションです。

出た、鉄骨渡し。ちょっと奥に設置してあるのがポイントです。だから観音開きになってる。

これも鉄骨渡し。ざわ……

「バナナステーション」と命名されてました。大きいごみ置き場ですね。後ろに田んぼが見えてますが、ここはそんなに利用戸数が多いのかな? とちょっと不思議に思います。

これは水路上で、かつ橋上物件なんですが、水路側にせり出す形で「棚」がつくってあってグッときました。

ラストを飾るのはこちらの作品。これすごくないですか。

こんなにかわいいごみ置き場あります?

窓もカド丸で。

きゃわ

なんなの、この凝りよう。

どういういきさつでこれができあがったのか、すごく知りたい。
以上、ごみ置き場の鑑賞でした。鉄管スロープもそうですが、ごみ置き場も設置される場所の環境に合わせて工作されるものなので、いろんな工夫が見えて面白いです。また、私はずっと岡山の水路を鑑賞しているので、そちらの面においても興味深いです。
最近は既製品のごみ置き場が増えてますが、岡山ではまだまだ一点モノのごみ置き場が健在です。製作した職人のみなさんに、大きな拍手を。