今月末で神戸の日本真珠会館(昭和27年、登録有形文化財)が閉館するため、最近ツイッターによくその話題が流れてくる。見学会に参加した方の写真をなにげなく見ていると、トイレに見たことのない型板ガラスが使われているのが見えた。これはおそらく「露玉」だ、と思い、「どなたかアップで撮っておいてほしい…」とつぶやいたところ、さっそく面識のあるtamazoさんが撮ってきてくださった。


やはり露玉だ。画像1枚目がtamazoさんの撮った写真。2枚目は旭硝子の社史に載っている露玉。石目系やソフト系の型板ガラスの柄にも似てるので迷うけど、やっぱり露玉だと思う。現存していたとは。
日本真珠会館は解体される予定だが、露玉を保存することはできないのだろうか。たとえば製造元のAGC(旧旭硝子)さんに寄贈して社内で展示保存してもらうとか。
とにかく露玉の写真は今まで小さな粗いモノクロ印刷画像でしか見たことがなかった(つまりちゃんとした記録が存在していなかった)ので、こうして大きなカラー画像で残せただけでも貴重な記録だ。
本当は型板ガラスを製造していたメーカーさん自身がこうした歴史を記録・保存・公開してくれるといいのだが、残念ながらメーカーさんにも当時の資料がほとんど残っていないらしい(メールでやり取りしたことがあるので知っている)。
AGCさん、日本板硝子さん、セントラル硝子さん、「型板ガラス歴史保存プロジェクト」みたいなのを立ち上げて、記録集をつくってもらえないかなあ。10年かけて撮り集めた型板ガラスの高画質画像を、喜んで提供します。
>>型板ガラス一覧
【追記】
オオスキトモコさんが寄りの写真を撮ってきてくださいました!
ありがてえ〜

美しい……