
上伊福西公園にあったコンクリートすべり台
今年は春に三野公園(北区三野本町、昭和6年/1931年開園)のオールドすべり台がなくなったばかり。

三野公園にあったコンクリートすべり台
数年前には島田東公園(北区中島田町、昭和18年/1943年開園)のオールドすべり台も撤去されている。70年〜90年間、ずっとそこにあったすべり台たちが、ここ数年で立て続けに3基なくなった。
これで岡山市にある(おそらく県内でも)昭和20年以前のオールドすべり台は、下記の4基となった(ただ、これを書いている2020年11月24日の今、現存しているかどうかは確認していません。写真は1〜4年前の撮影)。

内田第1公園(北区清輝橋、昭和16年/1941年開園)のコンクリートすべり台

島田西公園(北区西島田町、昭和13年/1938年開園)のコンクリートすべり台

上伊福東公園(北区伊福町、昭和10年/1935年開園)のコンクリートすべり台

国富公園(現・住吉町仲よし公園/中区住吉町)のコンクリートすべり台も昭和20年以前のものと考えられる。記録上では国富公園の開園は昭和24年とされているが、昭和17〜18年にはすでに公園は完成していた。また、すべり台のデザインを見てもその時代のものである可能性が高い。
※大元公園(北区東古松、昭和30年/1955年竣工)にも謎の古いコンクリートすべり台があるのだが、正体不明なのでカウントせず。
これらのコンクリートすべり台は、今後、新たにつくられることのない貴重な遊具だ。
ちなみに埼玉県の百間小学校にあるコンクリートすべり台は、国の登録有形文化財になっている。製作年は上記のすべり台とほとんど変わらない。
【参考文献】
本記事の内容は福田忍さんの労作『おかやま街歩きノオト 第20号 アートなコンクリートを愛でる〜公園編〜』を参考にしています。福田さんが時間をかけて調査された貴重な岡山の公園情報が載っています。興味を持たれた方はぜひご覧になってください。
入手方法はこちら >>おかやま街歩きノオト(雑記帳)