
自転車がやっとすれ違えるほどの狭い道。しかも薄暗くて、ちょっとRPG感ある。20年近く岡山市街地に住んでるんですが、今までこんな道があることを知りませんでした。何人かの知人にも聞いてみたけど、みんな初めて知ったとのこと。
実際にこの地下道を利用する住民の方だけが知っている道なのでしょう。名前は「二十四ヶ坪地下道」。「坪」というのは古代〜中世の土地区画の単位なんだそうです。
場所はここ、岡山駅の西南西。南北にJR線を2本くぐっています。
私はかつてこの入口の前の道を自転車で通ったことがあるんですが、完全に見逃してました。だってこんななんですよ。

この写真は上記オレンジの線の下端、つまり地下道の南口に立って北を向いた状態です。写真の下にちょっと見えてますが、東西方向に用水路が流れています。で、用水路の向こうが低くなっている。
用水路の向こう側に行くと……

東側から坂道を降りてきて、西を向いている状態です。右に曲がると地下道。
こう。

そしてこう。

地下道を抜けて北側に出て、振り返った風景がこちら。

ここから車道に出るまでさらに何十メートルかあるので、知らない人が多いのも頷けます。こういうスポットは日常の中のちょっとしたアトラクションみたいな感じで、面白いですね。
■追記:似た地下通路がもう一つありました。岡山市北区野田4丁目、福山通運のターミナルの向かいに地下道の入口があります。土井西地下道。こちらは途中から道幅が少し狭くなっているところが良かった。

■さらに追記:土井西地下道は2019年にルート変更工事によって改修されました。南側にあった入口が別の位置に付け替えられています。
改修前の土井西地下道南口。

こちらは改修・付け替え後の同じ場所。駐車場になってます。

再び改修前の姿。


北口はこんな感じ。これは改修前に撮ったものですが、ここの様子は改修後もほぼ変わっていません。

改修後の地下道。通路は途中まで変わらず古いままです。

【2021.12.16追記】
再訪して写真を撮り直してきました。
二十四ヶ坪地下道ふたたび