2016年6月11日の
『街角図鑑』出版記念スライドトークLIVE、無事終了いたしました。ご来場いただいた37名のみなさま、ありがとうございました。東京、大阪、宮城、愛知、広島、鳥取と、県外から足を運んでくださった方も多く、うれしかったです。

事前に「書籍の内容とは少し違うプレゼンをしますよ」と告知していましたが、三土さんは「街角博士になるための学習プログラムをつくってみた」話と、「人口知能は写真を見て街角物件を当てられるのか実験してみた」話をプレゼン。さすがプログラマーです。

三土たつおさん
キムチさんは「語られなかった、もうひとつの送水口」と題して、書籍未収録の送水口ネタを披露。だったんですが、自己紹介がわりに最初に見せてくれた「他の収集ジャンル」の話が面白くて、そっちの話もかなり盛り上がりました。「犬の置物につけられているリード」とか、「事故注意看板の血しぶき」とか、目線がいちいち独特で、かつ狭い! その狭さが面白い。

キムチさんが着ているのはゴールド送水口T
アシモフこと伊藤健史さんは、「擬木史」と「ダイイングメッセージ」をプレゼン。擬木史とは、文字通り擬木の歴史のこと。それはいいけど、ダイイングメッセージってなんだ。
ダイイングメッセージとは、街で見かけるペンキなどで描かれた手書き文字。それが滲んでたり垂れてたりして、意図せぬおどろおどろしさが出てしまっているものがありますよね。これを「死に際に自分の血で描いたダイイングメッセージなのではないか」と見立てて鑑賞してみようという、決して街角図鑑には掲載されないジャンルです。いやー、笑った笑った。

ふぁんしーTを着用して擬木史を熱く語る伊藤さん。

僕はピクトさんTで臨みました。
終演後の懇親会も楽しかったです。以前よりネット上でご活躍を拝見していた「エアコン配管」鑑賞家のNEKOPLA斎藤さんにお会いできたのもうれしかった。それから「とまれマーク」収集家の実繁さん、「ダンメン」の吉永さん、「おかやま街歩きノオト」の福田さんなどなど、客席にいた人だけであと3回くらいイベントができるんじゃないかというほどの豪華メンバーが集結していました。
会場で流していたのは、
テクノポップユニット三鷹の曲。メンバーのタカハシさんも東京から駆けつけてくださいました。

ところで、出演メンバーでイベント前に街歩きしたのですが、ここで思わぬ収穫がありました。

これ。東京から来たみんながやたらと写真を撮ってるので「なんで?」と思ったら、こういう単管パイプを溶接してつくった段差スロープは東京では見かけないらしいんです。
「そうなのか!」とびっくり。岡山では普通ですよね。どのあたりのエリアまで広まってるのか、調べてみたい。岡山だけなのか、中国地方ぐらいまではあるのか、はたまた西日本なのか。
そして誰が最初にやり始めたんだろう。一つ一つ現場に合わせてカスタマイズされているようなので、一点モノとしての味わいもあります。今までちゃんと見てなかったなあ。
で、これなんて呼ぼうかな。「鉄管スロープ」なんてどうでしょう。
■
実業之日本社のサイトにもイベントレポートが掲載されました。
→
『街角図鑑』イベントレポート■追記:ツイッターで鉄管スロープのことを書いたところ、かなり盛り上がりました。各地方にお住まいの方から「見たことない」という声が続々と。どうやら岡山県と広島県にしか存在しないようです。いったい、いつごろ、誰が始めたんでしょうね。引き続き調査していきたいと思います。
→
Togetter:鉄管スロープ■
日本ピクトさん学会 presents 文化系スライドトークイベント、
第3弾も開催する予定です。
詳細が決まりましたらまたこちらでお知らせします。
【追記】後日、鉄管スロープの写真集サイトをつくりました。
>>鉄管スロープ
posted by pictist at 00:00|
イベント