2019年04月20日

岡山大学医学部研究棟

岡山大学医学部研究棟(旧 岡山医科大学 生化学教室棟)
昭和7年(1932年)竣工
外壁のスクラッチタイルと、随所に見られる柔らかな曲線が特徴です。

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2019年04月19日

さよなら大正建築

中村邸は大正10年(1921年)頃に建てられた2階建て木造住宅。岡山の中央部を流れる「旭川」の湖畔に建つこの家が、もうすぐなくなります。護岸整備工事が始まるためです。過日、中村邸のお別れ見学会が開催されたので参加してきました。うちの近所なので。

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この曲線、すばらしい。石積みもいい。

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この部分を室内から見たのがこちら。

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曲がってます。曲げてます。

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1階からの眺め。川の向こうは岡山後楽園です。

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階段もすてき。

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2階から。ちょうど庭のソメイヨシノが開花してました。最高の時期に見学会を開いてくださったんですね。

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こういうのなんて言うんでしょう。防護柵付きの全面ガラス窓。

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欄間には「波に千鳥」。かわいい。

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道路側から。

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なにもかもが凝っている。

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解体は6月頃とのことです。中村さん、ありがとうございました。
さよなら大正建築…





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2019年04月12日

魅惑の旦過市場

旦過市場(たんがいちば/北九州市小倉北区)に行ってきました。

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ここ、友人の大山さんが10年以上前に「迷路商店街」というタイトルで記事にしたことがあって。それを見たときからずっと想い続けてたのです。つい「想」の字を使いたくなるほどに。

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道幅が狭く天井が低いという素敵設計。

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「横丁アーケード」もあり。

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おしゃれピクトさん発見。オードリー・ヘプバーンみたいな帽子かぶってる。

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ちょっと曲がった道、 足元にピクトさん。なんという至福ロード。

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あちこちに、ちゃんと陰がある。眩しすぎない。

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よき。

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市場の裏側です。川の上にせり出して建ってるという。内も外も魅力的ってどういうことだ。

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小倉を南北に貫く紫川の支流、神嶽川(かんたけがわ)。

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上から見た市場。美しい。

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アーケード内だけど装テンも充実。ふぐや鯨など、普段見かけない業種の装テンに興奮しました。

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名物の「カナッペ」おいしかった! 魚のすり身に玉ねぎ・人参・胡椒を混ぜ込み、薄いパンで巻いて揚げたもの。

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うっとりしながら何往復もしました。




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2019年04月05日

小倉のスパイラルエスカレーター

小倉駅前アイム(北九州市)のスパイラルエスカレーターに乗ってきました。すてきな二段重ね。これと同じものが吹き抜けを挟んだ向かい側にも設置されてます(片側が上昇で片側が下降)。

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エスカレーターマニアの田村美葉さんによると、スパイラルエスカレーターは世界に50ヶ所ほどしかなく、そのうち半数以上が日本にあるそう。

エスカレーターが誕生した頃からスパイラルエスカレーターの構想はあったらしい。そりゃ思うよね。「エスカレーターがぐいーんって曲がったらすてきだよねえ」って。でも難しくて誰にも作ることができなかった。

そんな人類の夢、曲がるエスカレーターをついに実現したのが三菱電機さん(1985年)。現在も世界でスパイラルエスカレーターを製作できるのは三菱電機さんだけなのだそうです。




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2019年03月04日

富山県美術館にピクトさんグッズ登場

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2019年3月9日から富山県美術館で「わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」という企画展がスタートします。期間中に、同館ミュージアムショップでピクトさんグッズと拙著『ピクトさんの本』が販売されます。

現代美術作家とグラフィックデザイナーと警備員(佐藤修悦さん)の作品が入り交じる、たいへん興味深い展示になっている模様。行きたいなあ…富山…

販売するピクトさんグッズは下記10アイテムです。
・ピクトさんマスキングテープ(mt/カモ井加工紙)
・ピクトさん手ぬぐい(かまわぬ)
・ピクトさんスケッチブック(maruman)
・ピクトさんトートバッグ
・ピクトさんランチバッグ
・ピクトさん缶バッジ
・ピクトさんポストカード
・ピクトさんシール
・ピクトさんクリアファイル
・ピクトさん磁器マグネット
・ピクトさん磁器ボタンカバー
・ピクトさん磁器マグカップ

富山県美術館
「わたしはどこにいる? 道標(サイン)をめぐるアートとデザイン」
2019年3月9日(土)〜5月19日(日)



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2019年02月28日

清心温泉の鏡広告

2016年に取材させていただいた清心温泉さん(岡山市北区清心町)の鏡広告です。手書き文字の味わい、いいですよね。
清心温泉さんは2017年に火災で全焼し、残念ながら廃業されています。

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こちらもどうぞ。
「清心温泉のタイル」





タグ:都市鑑賞
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2019年01月23日

ちょっと曲がった道:『せとうちスタイル』Vol.4より

雑誌『せとうちスタイル』Vol.4に寄稿した「ちょっと曲がった道」という文章を以下に転載します。

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ーー

ちょっと曲がった道

 ちょっと曲がった道が好きだ。その一条が緩やかな弧を描き、遠くで「向こう」へ吸い込まれるようにスッと消える。そんな風景に惹かれる。
 ちょっと曲がった道に立つとき「向こう」の景色は隠れている。それは、一歩ごとに現れる。現れ続ける。
 ちょっと曲がった道が描く曲線は、視線を誘導する。右へ、あるいは左へ。その先の景色へ人をいざなう。
 まっすぐな道や丁字路からはそのような興趣は得られない。まっすぐな道には隠しごとがなく、丁字路には移ろいがない。ちょっと曲がった道は、歩調に合わせて次々に新しい貌を見せ、同時に、ずっと仮面を被っている。
 理想的なちょっと曲がった道の条件は次のようなものだ。両側に建物がぎっしり連なっている。道幅はあまり広くない。そして、ある程度の距離を有している。
 両側に建物が並んでいると道筋が強調されるため、「向こう」とこちら側の繋がりがくっきりする。また、視野が適度に制限されるため、目の前の風景に没入しやすい。
 ちょっと曲がった道はほとんどの場合、数十秒も歩けば視界が開ける。なるべく長く続いてほしいと願うが、やはりすぐに終わってしまう。そのとき私は、「向こう」へ憧れながらずっとここを歩いていたいという、背反した願望を自覚する。
 萩原朔太郎の「坂」という散文詩がある。朔太郎は坂道を好んだ。

 「坂のある風景は、ふしぎに浪漫的で、のすたるぢやの感じをあたへるものだ。(中略)我我は、坂を登ることによつて、それの眼界にひらけるであらう所の、別の地平線に属する世界を想像し、未知のものへの浪漫的なあこがれを呼び起す。」
萩原朔太郎「坂」

 私は坂道に対してはこのような情感を持たないが、ここには、ちょっと曲がった道と共通の感覚があるように思う。「別の地平線に属する世界を想像」できるのは、風景が隠されているからだ。その点で坂道とちょっと曲がった道は同じ性質を持つだろう。ちょっと曲がった道は、水平に横たわる坂道なのかもしれない。
 ちょっと曲がった道の多くは、計画されて生まれたものではない。その道筋は矯正から逃れ、支配から逃れ、永年ありのままの曲線を保っている。だからどこか自由で、かつ、強靭な印象を受ける。
 ちょっと曲がった道を歩きながら、彼方を思う。草を踏み分けて往き交う人々の姿が、アスファルトに重なって消える。

ーー

『せとうちスタイル』Vol.4
112ページ
瀬戸内人
2018年1月25日発売
ISBN-13: 978-4908875205



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