2026年02月11日

岡山観光ネット「表町商店街の看板編」

おかやま観光コンベンション協会が運営するサイト「岡山観光ネット」さんに協力しているシリーズの第2弾がアップされています。

今回は表町商店街の看板を紹介しました。
>>都市鑑賞者・内海慶一さんと行く町歩き〜表町商店街の看板編〜

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都市鑑賞者にとっては看板の鑑賞というのは基本なんですが、ほとんどの方はわざわざ立ち止まって看板を見ることってないんじゃないかなと思います。

表町商店街をよく知っている方も、「観光」目線であらためて商店街を味わってみてほしいです。もちろん、旅行者のみなさんも。

上記リンク先の記事を読んだあとに以下の写真も補足でご覧ください。

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上之町の服部時計店/1896年(明治29年)創業

表町(おもてちょう)商店街は上之町(かみのちょう)、中之町(なかのちょう)、下之町(しものちょう)、栄町(さかえちょう)、紙屋町(かみやちょう)、西大寺町(さいだいじちょう)、新西大寺町(しんさいだいじちょう)、千日前(せんにちまえ)の8つの商店街で構成されています。

岡山市にはぜんぜん別の場所(東区)に西大寺という地域があるので気をつけてください。
>>西大寺鑑賞

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1991年(平成3年)に設置されたジュエリー看板

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昔から「いい看板だなー」と思っていたので、今回紹介できてよかったです。

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店内には戦前の柱時計があります(アメリカの時計メーカー・ウォルサム製)。服部時計店さんは岡山大空襲で被災しましたが、この時計は「疎開」させていたため無事だったそうです。


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中之町の佐々奈美精肉店/1919年(大正8年)創業

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これは同じ場所で2018年に撮影した写真。当時は精肉の冷蔵ケースがありましたが、現在は陳列をせず、注文に応じてお店の奥でカットしています。

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この立体看板は内部に照明がともる仕組みになっているのですが、普段は点灯していません。もし灯りがついているところを見かけたらラッキーです。

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「肉の」もいいですね。


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中之町、子供服のかんさい/1946年(昭和21年)創業 ※制服メーカーとしては戦前から営業していました
二階の小窓も凝ってます。

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サンリオみのあるイラストレーション
以前、マニアパレルさんが岡山に来たとき、これを見て写真撮ってました。まあ、撮りますよね。

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突きだし看板も味わいがあります。

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年々、街から消えていくガラスのネオン管。今のうちに鑑賞しておきましょう。

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同じビルの中にある「喫茶タンポポ」の看板


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観光ネットさんの記事では紹介できませんでしたが、栄町のレディスショップ セキバの文字もすてきなのでぜひご鑑賞ください。濁点がお花になっててかわいい。

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同じく栄町のフヂ井洋装店の文字もすてき。


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紙屋町の木畑商店。この写真は2016年に撮影したものですが、今もほとんど変わっていません。

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これも2016年撮影。


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新西大寺町商店街の連作アクリル看板はこちらの記事をご参照ください。2022年の記事なのでなくなったお店もいくつかありますが、撮影したものを一通り載せています。
>>新西大寺町商店街の看板コレクション


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新西大寺町では手芸店のタナベさんもかなり古く、創業は1900年(明治33年)とのこと。当初は呉服屋さんだったそうです。

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店内はボタン天国


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閉業されましたが、2016年に「岡山オルタナティブマップ」で紹介した創美の名作看板もまだ残っています。

岡山観光ネットさんの記事でもコメントしていますが、私が文字のデザイン(タイポグラフィの一分野)を鑑賞する楽しみを知ったのは藤本健太郎さんの『タイポさんぽ: 路上の文字観察』(誠文堂新光社、2012年)という本がきっかけでした。岡山県内で採集した文字もいくつか載ってますので、機会があったらぜひ読んでみてください。
>>2016年に出た改訂版『タイポさんぽ改 路上の文字観察』


次回は「表町商店街 レガシー編」と題して、オールド送水口などの貴重な「岡山の無名文化財」を紹介する予定です。

今後も新しい「観光資源」をどんどん紹介していきたいと思っています。


【あわせて読みたい】
「都市鑑賞者・内海慶一さんと行く町歩き〜岡山城の外堀編〜」


posted by pictist at 00:28| 都市鑑賞

2026年01月26日

足守の左桟瓦

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桟瓦(さんがわら)は通常、「へ」の字型をしている。これを右桟瓦と言う。桟(高くなっている部分)が左側にあるのになぜ右桟瓦なのかと言うと、大棟(屋根の頂部の水平な棟)の側から左右を決めるからだ。

日本全国どこの屋根を見ても、桟瓦はほとんど右桟瓦である。しかし稀に、逆「へ」の字の左桟瓦が見られることがある。

長野、奈良、島根、高知、福岡のごく限られた場所に点在する他、岡山市北区足守(あしもり)地域でもいくつか見ることができる。上掲の写真は足守で撮影したものだ。

なぜわざわざ左桟瓦にしたのか、諸説あるがはっきりとした理由は分かっていない。風雨の向きを考えて左右を決めたという説もあるが、それならもっと多く残っているのではないかと思う。左桟瓦はとても少ないのだ。

「足守 左桟瓦」で検索しても情報が出てこないので、貴重な左桟瓦が岡山に残っていることを知っている人は少ないかもしれない。

足守は足守藩の陣屋町として栄えた地域で、町並み保存地区には古い建物がいくつか残されている。散策の際はレアな左桟瓦も鑑賞してみてほしい。

posted by pictist at 19:53| 都市鑑賞

2026年01月04日

『型板ガラスの世界』1600部突破しました

2025年4月から販売をスタートしたパンフレット『型板ガラスの世界』が、2025年末までに実売1600部を突破しました。お買い上げくださったみなさま、ありがとうございます。

「つくってくれてありがとう」と逆にお礼を言われることがときどきあり、撮影に費やした10年が報われるような気持ちです。

>>発売時のブログ記事『型板ガラスの世界』

『型板ガラスの世界』
2025年3月2日発行
A4サイズ・6ページ(三つ折り)
800円(税込)
昭和時代に流行した型板ガラス60種を掲載したパンフレットです。


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現在、通販はシカクさんにお願いしています。
>>シカク オンラインショップ|型板ガラスの世界

【卸販売につきまして】
引き続き『型板ガラスの世界』をお取り扱いいただけるお店を募集しています。下記までお気軽にお問い合わせください。諸条件をお伝えいたします。
picto@mx35.tiki.ne.jp (内海慶一)

下記は2025年4月以降に納品したお店です。

・手紙社 TEGAMISHA BOOKSTORE(東京都調布市)
・ウレシカ(東京都杉並区)
・ブックカフェ&ギャラリー COYAMA(神奈川県川崎市)
・ネコゼ商店(愛知県豊橋市)
・FOLK old book store(大阪市中央区)
・シカク(大阪市此花区)
・舫書店(神戸市垂水区)
・太陽の眼(高知県高岡郡)
・びいだま舎(島根県安来市)
・SHEEPSHEEP BOOKS(鳥取市)
・bear's bookstore(岡山市)
・ながいひる(岡山市)
・地域交流ステーションverde(岡山市)
・古本たかつか(岡山県津山市)
・古本屋 弐拾dB(広島県尾道市)
・鯛文庫(大分市)

内容はウェブで全面を公開していますので、画像でもお楽しみください。クリック(タップ)で拡大できます。

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■東京新聞サンデー版に型板ガラスについてのコラムを寄稿しました。
>>http://pictist.sblo.jp/article/191379303.html

■宝島社のムック『はじめてのZINE』に『型板ガラスの世界』が掲載されました。
>>http://pictist.sblo.jp/article/191477166.html

当ブログの過去記事に、各種型板ガラスの大きな画像や、窓全体を含めて撮影した写真を掲載しています。ぜひ併せてご覧ください。

・型板ガラスコレクション(旭硝子編_前編)
・型板ガラスコレクション(旭硝子編_後編)
・型板ガラスコレクション(セントラル硝子編)
・型板ガラスコレクション(日本板硝子編)

posted by pictist at 14:34| 都市鑑賞

2026年01月03日

俳句同人「傍点」のネット句会に参加しました

2025年12月、俳句同人「傍点」の徳山雅記さんにお声がけいただいて、年末のネット句会「傍年句会」にゲスト参加しました。句会はリアル・ウェブ含めて初めての経験。短期間でつくるのは大変だったけど楽しかったです(短期間といっても何週間かあったんだけど、自分にとってはけっこう短い)。

全季雑詠の4句提出。参加者は13名でした。

徳山さんは美学校・赤瀬川原平教室の最後の教え子で、脳内リゾート開発事業団(前身はステレオオタク学会)の設立メンバーだった方。2016年に岡山で開催した「路上観察レジェンドDay」にご登壇いただいたのですが、まったく別の俳句という世界で再びご一緒することになるとは思いませんでした。

当時の記録
>>ぬかよろこび通信|「路上観察レジェンドDay」ありがとうございました

このときはまだ徳山さんも俳句をつくってなかったんじゃないかな?

以下の2句が並選に入りました。

銀紙の星のまはりへ冬の暮(内海慶一)
木のやうな木がある夏の始めかな

posted by pictist at 10:43| あれこれ

2025年12月31日

2025年になくなったもの(岡山市)

※一部、2024年に消えたものもあります。

■城下ビルと岡山市天神町10番地区界隈

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■天満屋ハピータウン西大寺店

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■駅元コーポ(岡山市北区駅元町)

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■吉原冷蔵 旧本社(岡山市北区駅元町)

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■喫茶&お食事 山陽(岡山市北区表町一丁目/山陽ビル)

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■岡山駅前電停啓発塔

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■岡山キムラヤ表町本店

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■テラヤマ化粧品店(岡山市北区出石町)

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■糸島洋品店(岡山市北区奉還町)

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■御菓子司 翁軒(岡山市北区表町三丁目)

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■福武總一郎邸(岡山市北区津島福居)

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■石橋ビル(岡山市北区丸の内)

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■岡山市北区富田町にあった住宅の凝った小窓

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■岡山市北区伊福町の建物

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■珈琲モカ(岡山市北区表町三丁目)

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■こうげつ堂(岡山市北区表町二丁目)

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■後楽表町ビル(岡山市北区表町一丁目)

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■渕野歯科医院(岡山市北区表町二丁目)

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■七福履物店とシャッター絵(岡山市/表町商店街)

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■隅切り玄関のある角地建物(岡山市北区駅元町)

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■大樹のある家(岡山市北区石関町)

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■COFFEE HOUSE モップ(岡山市北区表町三丁目)

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■表町Play town(岡山市北区表町三丁目)

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■3丁目劇場(岡山市北区表町三丁目)

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■岡山駅の葡萄の塔、最後の1本

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■富崎集会所(岡山市東区富崎)

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■岡山市福祉文化会館
>>岡山市福祉文化会館の記録

■岡山市立市民文化ホール
>>岡山市立市民文化ホールの記録

■岡山市民会館
>>岡山市民会館の記録_補遺


>>2024年になくなったもの(岡山市)

posted by pictist at 17:01| 都市鑑賞

2025年12月30日

2025年の活動記録

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【1月】岡山市が発行している雑誌『うったて』からご依頼をいただき、「第9回うったてミーティング/ライターの教室」内で「都市鑑賞入門」を講演しました。
http://pictist.sblo.jp/article/191207718.html

【2月】岡山市のSGSGで都市鑑賞トーク「おかやま謎解き散歩《道編》 第1回 斜めの道(津島・学南町・南方)」を開催しました。
http://pictist.sblo.jp/article/191254041.html

【3月】10年かけて撮り集めた型板ガラス60種を掲載したパンフレット『型板ガラスの世界』を制作、販売をスタートしました。3月のおかやまZINEスタジアムにて先行販売。現在までに1600部ほど売れています。
http://pictist.sblo.jp/article/191297128.html
>>シカク オンラインショップ|型板ガラスの世界

【4月】POPEYE Web(マガジンハウス)の「TOWN TALK」というコーナーでコラムを連載しました(2025年4月10日から5月1日まで)。
 Vol.1 猫よけペットボトルの起源
 Vol.2 シュロの不思議
 Vol.3 型板ガラスの世界
 Vol.4 ちいさい夏

【6月】2025年6月8日発行の東京新聞サンデー版「世界と日本 大図解」のページに型板ガラスについてのコラムを寄稿しました。写真も20点ほど提供。
http://pictist.sblo.jp/article/191379303.html

【9月】岡山市のbear’s bookstoreで都市鑑賞トーク「《普通の家》を鑑賞する」を開催しました。
http://pictist.sblo.jp/article/191498197.html

【11月】『まちかど送水口図鑑』出版記念「第10回 送水口ナイト in 岡山」に登壇しました。
http://pictist.sblo.jp/article/191553103.html

【11月】おかやま観光コンベンション協会が運営する岡山市の公式観光情報サイト、OKAYAMA KANKO .netさんに協力しました。
http://pictist.sblo.jp/article/191557332.html

●観光ネットさんの「都市鑑賞者・内海慶一さんと行く町歩き」は来年も不定期で続く予定です。私の活動テーマは「見たことあるのに見えてなかった」なのですが、よく知っている見慣れたまちの中にも「鑑賞価値」のあるものがたくさんあるんですよ、ということをシリーズでお伝えできればと思っています。従来の「観光」の枠を少し広げるような、新しい目線を提示できたらいいなと思います。

●今年やろうと思っていた「おかやま謎解き散歩《道編》」 の第2回、「旧柳川と新柳川編」が結局できませんでした。来年こそは…!

●3年ほど前から始めた俳句ですが、今年はずっと「棕櫚の町」というタイトルの連作をつくっていました。棕櫚俳句シリーズの第4弾になります。1年経ってもまだできていません。これも来年にはどこかで発表できるといいなと思っています。

これまでに発表した俳句
>>「棕櫚村の事件」
>>「ようこそシュロランドへ」
>>「棕櫚が丘団地」


>>2024年の活動記録


タグ:活動記録
posted by pictist at 01:44| あれこれ