今回は表町商店街の看板を紹介しました。
>>都市鑑賞者・内海慶一さんと行く町歩き〜表町商店街の看板編〜
都市鑑賞者にとっては看板の鑑賞というのは基本なんですが、ほとんどの方はわざわざ立ち止まって看板を見ることってないんじゃないかなと思います。
表町商店街をよく知っている方も、「観光」目線であらためて商店街を味わってみてほしいです。もちろん、旅行者のみなさんも。
上記リンク先の記事を読んだあとに以下の写真も補足でご覧ください。
上之町の服部時計店/1896年(明治29年)創業
表町(おもてちょう)商店街は上之町(かみのちょう)、中之町(なかのちょう)、下之町(しものちょう)、栄町(さかえちょう)、紙屋町(かみやちょう)、西大寺町(さいだいじちょう)、新西大寺町(しんさいだいじちょう)、千日前(せんにちまえ)の8つの商店街で構成されています。
岡山市にはぜんぜん別の場所(東区)に西大寺という地域があるので気をつけてください。
>>西大寺鑑賞
1991年(平成3年)に設置されたジュエリー看板
昔から「いい看板だなー」と思っていたので、今回紹介できてよかったです。
店内には戦前の柱時計があります(アメリカの時計メーカー・ウォルサム製)。服部時計店さんは岡山大空襲で被災しましたが、この時計は「疎開」させていたため無事だったそうです。
中之町の佐々奈美精肉店/1919年(大正8年)創業
これは同じ場所で2018年に撮影した写真。当時は精肉の冷蔵ケースがありましたが、現在は陳列をせず、注文に応じてお店の奥でカットしています。
この立体看板は内部に照明がともる仕組みになっているのですが、普段は点灯していません。もし灯りがついているところを見かけたらラッキーです。
「肉の」もいいですね。
中之町、子供服のかんさい/1946年(昭和21年)創業 ※制服メーカーとしては戦前から営業していました
二階の小窓も凝ってます。
サンリオみのあるイラストレーション
以前、マニアパレルさんが岡山に来たとき、これを見て写真撮ってました。まあ、撮りますよね。
突きだし看板も味わいがあります。
年々、街から消えていくガラスのネオン管。今のうちに鑑賞しておきましょう。
同じビルの中にある「喫茶タンポポ」の看板
観光ネットさんの記事では紹介できませんでしたが、栄町のレディスショップ セキバの文字もすてきなのでぜひご鑑賞ください。濁点がお花になっててかわいい。
同じく栄町のフヂ井洋装店の文字もすてき。
紙屋町の木畑商店。この写真は2016年に撮影したものですが、今もほとんど変わっていません。
これも2016年撮影。
新西大寺町商店街の連作アクリル看板はこちらの記事をご参照ください。2022年の記事なのでなくなったお店もいくつかありますが、撮影したものを一通り載せています。
>>新西大寺町商店街の看板コレクション
新西大寺町では手芸店のタナベさんもかなり古く、創業は1900年(明治33年)とのこと。当初は呉服屋さんだったそうです。
店内はボタン天国
閉業されましたが、2016年に「岡山オルタナティブマップ」で紹介した創美の名作看板もまだ残っています。
岡山観光ネットさんの記事でもコメントしていますが、私が文字のデザイン(タイポグラフィの一分野)を鑑賞する楽しみを知ったのは藤本健太郎さんの『タイポさんぽ: 路上の文字観察』(誠文堂新光社、2012年)という本がきっかけでした。岡山県内で採集した文字もいくつか載ってますので、機会があったらぜひ読んでみてください。
>>2016年に出た改訂版『タイポさんぽ改 路上の文字観察』
次回は「表町商店街 レガシー編」と題して、オールド送水口などの貴重な「岡山の無名文化財」を紹介する予定です。
今後も新しい「観光資源」をどんどん紹介していきたいと思っています。
【あわせて読みたい】
「都市鑑賞者・内海慶一さんと行く町歩き〜岡山城の外堀編〜」